ずっと好きだった

両手の指でカメラの形を作って、寝て起きないあの子の顔に向ける
これが全てであとは全部なかったことになればいいのに
そう祈りながらシャッターを切るかわり指を曲げた、数秒後
怒鳴られ、手をひかれ、引きずられるようにあの子から離された
あの子の顔から下は、もうなかったことになっていたからだ

ずっと好きだった

ずっと好きだった

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-05-10

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