042

熱く燃え上がる季節が過ぎて 穏やかに流れる二人の時間
記憶を辿り重ね合った日々を確かめる 決定的な瞬間は不意に赤い糸を絡め

繋がる君の小指から伸びる証と眩しく光る二人の薬指
流す涙が奏でる音はその温もりは全て祝福へ誘う

今ここに永遠を誓う二つの心 同じ道を選ぶ決意の表情と強く結ばれる運命の糸
ささやかな願いを囁き合う この先の道もずっと二人で歩んで行く事を

純白に身を包み降り注ぐファンファーレ 舞い散る花びらの中を潜る幸せ
待ちわびた二人が結ばれる始まりの日 同時に甘い関係に終わりを告げた日

唇と唇が暗示するこれからの未来を、見守る人々は羨むだろう
そっと外したヴェールもいつもより堅く感じるキスも全て愛に溢れて…

真新しい日々を二人で彩ろうか 今までもこれからも全て引っくるめて描こう
歯車が噛み合い鳴り響く福音 ただ青く輝く二人の未来を照らして

言い慣れた「愛してる」は今日だけ封印しよう ただ、二人静かに「誓います」と応えよう
君の手は僕を離さないで僕の手も君を離さないよ
固く結んだ糸と噛み合う歯車、今一つの物語がまた此処に産まれる

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  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-05-10

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