禁断の恋 〜ごめん、好き〜
みなさん今日は!律花です(*^^*)
今回のお話は、ごくごく平凡な日々を
おくっていた少女、藤沢あゆが主人公の
お話です。あたりまえな日常が、急に姿を変えてしまうと、前もって分かっていたとしたら。あたりまえな毎日を守りたかったら。貴方なら、どうしますか?
第一章 はじまり
毎朝、起きればいつもと変わらない日常。
朝ごはんを食べて、歯を磨いて。
顔を洗って、着替えて。
学校へ行って授業を受けて、友達と笑い合って。いつもと変わらない日常。
そんな日常に私、藤沢あゆは退屈していた。「ねぇももちゃん、なんか最近つまらなくない?」「何言ってんの~!あたりまえな日常って最高じゃない。平和で何より♪」
「えー!?そんなの嫌だよ!何か、あっと驚く事件、起きないかなー…」
「ちょっと、やめてよー!今のままでいいってば」
ももちゃんはそう言って笑った。
私も笑顔になった。
「あははははっ」
放課後の校舎に響く笑い声。
ももちゃんが笑っている時が、私は何より嬉しかった。それには理由がある。昔から
それなりに楽しい毎日を送っていた私。
しかし、私の幼馴染で親友の及川桃笑は
昔からそうだった訳じゃないのだ。
ももちゃんがまだ小学生だった頃、両親が
不慮の事故で亡くなった。ももちゃんは
親戚のうちに引き取られる事になった。
そこで私とももちゃんは仲良くなった。が、そこでも色々あったらしく、それ以来
あたりまえの日常に感謝しなきゃ!が、
ももちゃんの口癖。だから、昔から変わらないその笑顔が、私は大好きなのだ。
でも、私は退屈だ。
毎日変わらない平凡な日々。
それに飽き飽きしていたのだ。
なにかあっと驚く事件、起きないかな~…
毎日考えている事はこれくらい。
私は退屈という病から、抜け出したかった。
禁断の恋 〜ごめん、好き〜