マリンスノーは積もらない

厚さ5mmのマリンスノーの番外

君を探して

君の中で、何かが壊れかけていたことには、気づいていた。それでも僕には何ができるというわけではなく、毎日、君の瞳の中から光が失われていくのを見て見ぬふりをしていた。
つらかった。君がゆっくりと沈んで行くのを見るのは。それでもやっぱり僕には何もできなかった。僕の存在さえも、君の負担になってるのではないかと、怖かったから。
ある日、君は学校に来なかった。練習にも、来なかった。次の日も、やっぱり来なかった。君のいない2日間。いつもより、もっともやもやする、2日間。
次の日、君がやっと学校に来た。なんだか、君が君じゃないみたいに見えた。帰り道、一人で歩く君。その姿を見て、ようやく僕は、走り出した。

マリンスノーは積もらない

物語を、ハッピーエンドにしたくて

マリンスノーは積もらない

ようやく、君を追いかける

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-05-07

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