イン・ザ・サイダー
時々思ってしまうのです
このわたしのまだちいさな恋心
あなたに突き返されるくらいなら
サイダーの中に沈めてしまって
泡と共にはじけてゆくのを
じっと見つめて泣きたいと
ゆっくり溶けて消えたなら
このわたしが飲み干して
誰も知らないうちに隠してしまいたいと
そうして口の中に残ったサイダーは
少し涙の味がするのです
だけれどもし
あなたがその手で
受け止めてくださるなら
その綺麗な瞳に
このわたしを映してくださるのなら
わたしはきっと
お空も飛べてしまうのです
イン・ザ・サイダー