春の昼下がり

まど

私は じっと見つめていた
春の日の降り注ぐ このあたたかな小道を
時間の失われた 静かな景色に動くのは
ささやかな涼しい風と
さらさら揺らされる深緑ばかりだ

視界に広がる 穏やかな自然に
私の身体は思わず散り散りになって
遠く 空に溶けていく
そうして残った やわい魂だけが
春の昼下がりに やさしい光を浴びている

春の昼下がり

春の昼下がり

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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CC BY-ND
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