さよなら

何故だろう?
ずっと忘れていた気持ちが走り抜けた気がした

つかず離れずの二人

ふざけて唇を重ねたこともあったけど
二人の間に恋心は存在しない

そう思っていたのに

偶然見かけた横顔に心が揺らぐ
こんな気持ちは今まで感じたことなかったよ

好きだったのかな?
近すぎて見えなかっただけ?

今更もう遅い
二人は別々の道を歩いていく

新しい道を歩む二人の隣には知らない誰かがいる

それでいい
近すぎた二人の関係は恋にはならないのだから

今までありがとう
幸せに…

言いかけて自分が泣いていることに気づいた

さよなら

さよなら

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-05-05

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