ビターチョコレート

初めてのキスは始まりではなく
終わりを告げる合図だった

ずっと片想いだった

やっと貰った「好き」の一言

同じ言葉なのに
私と彼では重さが違った

キスしたのは好きだから

でも分かっていた
これでもう彼に会うことはないと

片想いからの卒業

両想いになったわけじゃない
彼への気持ちにピリオドを打つ

あれから予感していた通り
二度と彼から連絡はない

本当は甘いはずのキスも
ほろ苦い余韻が残っている

甘いチョコレートが苦いように

ビターチョコレート

ビターチョコレート

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-05-05

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