勇者様は辛いのです。 1

第1話「手がかり」


前書きは題名一本で行こうと思います。

とある荒野・・・
紫色のきれいな髪をした少年と金髪の天使の様な少年が・・・
「どこへ行けばいいの?」
言葉を発したのは金髪の天使の様な少年、輝瑠である。
「ここから北へ真っ直ぐ行ったところにかつて、ヤツに支配されていたと言われる国がある。そこへ行ってみよう。」
ルイが言葉を発す。
「うん!」
輝瑠が元気に頷き彼らはある国へと向かう。




「うわースゴいよ!ねぇ見て!!!」
間抜けな声を出す輝瑠。
「何事だ・・・!?」
驚くルイ。無理も無い。そこはまるでお祭りの様に賑わっているのだから。
村人A「やったぞ!!!勇者様の復活だ!!!」
村人B「宴じゃ!!!」
「まずいぞ輝瑠!!お前は変装するんだ!!!」なにかを悟ったように、静かにでも強くルイが言う。
「?わかった」何もわかっていないのは、輝瑠である。
「なんてこった・・・ここではヤツは勇者になってんのか・・・大したことだ。大魔王のアイツが勇者とわな・・・」
「!!」
ようやく状況を理解する輝瑠。変装は完璧だ。もはや、誰かわからない。
「オレの使命なんて誰も知らねぇんだし、ここでちょっと聞き出してみるか・・・・」
明らかに危険な賭けに出ようとするルイ。
「ルイ!!!そんなの、危ないよ!!!」止める輝瑠。
「ここでオレが行かないで誰が行く?こんなときのために王子にだってなったんだ。自分の使命を・・・オレの気持ちにケリをつけるために」
きっぱりと言い切るルイ。
「輝瑠、城へ潜入するぞ。堂々とお客様としてな。お前は御付きだ。」
「わかった・・・・ルイには敵わないや・・・(苦笑)」
輝瑠とルイが城へ乗り込んで行く


「これは、これは火の国の王子、ルイ殿ではございませんか」
この男はこの氷の国の王、雷(らい)だ。
「この国の勇者が復活したとお伺いしておりますが・・・・今、その勇者様はどこに?」
慎重に言葉を選ぶルイ。
「・・・・・・何故、あなたは勇者様の居場所を?」
笑顔を崩すことなく雷が問う。妖しいほどに美しい笑顔が今は恐ろしくも感じられる。
「一度お目にかかりたくて・・・・」
「・・・・・・・ならば教えましょう。彼女は今、光の国にいます。」
一瞬笑顔が固まるもすぐにもとに戻る。だが、ルイはそれを見逃さなかった。
「ありがとう。失礼する。」
颯爽と去っていくルイ。



「時は動き出した・・・」
雷の消え入るような呟きは誰にも聞かれる事はなかった


そして、少年たちは重大な手がかりを得て氷の国を旅立つのだった・・・



ー続ー

勇者様は辛いのです。 1

今回はわかったことがあると思います(^-^;

一つ一つの言葉に気を付けて読んでみてください!
Twitterにて質問等をしていただけると嬉しいです!

次の話も頑張ります!次は仲間が増える予定です!

勇者様は辛いのです。 1

  • 小説
  • 掌編
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-05-25

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted