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人と関わるのが死ぬほどめんどくさい。世の中のすべてを悪意と信じて自分の正しさを貫き通す。誰かを好きって、誰かを嫌いってことになるの?馬鹿みたい。漏れだす噂の発信源を誰も知らないからヘドロみたいなあの街では私は最低な生き物とカス。

くだらないね。くだらない。優しさも欠片もない私の魂がいつも私だけを許す。本当はだれでもよかったんだってどうして言ってくれなかったの。ひとりよがりの憂鬱は君のこと知らないままで死んでいった。くだらないね。くだらない。なんの価値もない君という存在が、僕にとって光であったように世の中のほとんどのことはなんの意味もなくてくだらない。

君の好きなもの知らないから、私はいつもさみしいんだよ。さよならなんて言ってくれなくてもいいけど、忘れないでほしかったな。

後ろめたさ。君のことが好きだと全てが敵に回るのかね。恋をすることは難しくて私のこと誰も知らない。後ろめたさ。これは違うって何に言い訳してるんだろう。君が好きだから、君を嫌いで、そんな単純に世界は変わるんだろうか。変わるのかな。
悪意と信じてる。ずるいやつなんだ。ごめんね。仲良く、なりたかった。一年が経って、思う。でも、今更どうしたら良かったんだろうね。誰かと深く関わることは面倒で億劫だ。

じゃあ、何がほしいの?君。嘘つきだね。嘘しかつかないから誰も信じられない。卑怯でごめんね。君を犠牲にしてもほしい物があったから。つまり、君はいらないんだ。謝らないよ、そのことは。


20150223

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-05-04

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