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私のことを話してくれる知らない誰かがいるから生きられるんだと知った。夜風はいつも冷たくて親指だけがむき出しの手袋ではせかいを包むことができない。春がまたくるのだとしても凍えていることに変わりはなかった。雨は止むとか夜は明けるとかそんなことはなんの意味もない。ただ、今だけが輝いている。君が教えてくれたことだった。


20160217

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-05-04

Copyrighted
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