あした天気になぁれ
はじめまして。ふると申します。
はじめて小説を書くので、至らない点もあると思いますが、暖かい目で見守っていただけたら嬉しいです。
それでは、ユウ達の青春ストーリーをお楽しみください。
桜満開の四月。僕、桜井ユウは晴れて南高校に入学した。
「…友達…できるといいな…」
期待と不安に胸躍らせ、南高校の門をくぐった。
入学式も終え、ひと段落着いたところで、僕を待っていたのは大嫌いな自己紹介。
これは世界一嫌いと言っても過言ではない。
「さ、桜井ユウ…です…ぇと…あの……」
どうしよう。言葉が出てこない。みんなに注目されてるし…。
「ぇと…」
「出身中学校は?」
「ぇ?」
声をかけてきたのは、隣に座っているいかにもモテそうな男子。
「出身中学校」
「ぁ、あ、西浦中学校出身です。よろしくお願いします。」
まばらな拍手。よかった。助かった…。隣をチラッと見ると、彼は笑ってこっちを見ていた。
自己紹介も終わり、さっきの彼にお礼を言おうと勇気を出して話しかけた。
「ぁ、あの!」
「ん?」
「さっき、その…あ、ありがとうございました」
ペコリとお辞儀をする。
「ぁあ、気にしないで。それより、西浦中学からこっちの高校来たの、一人じゃねぇ?」
「はい。そうです」
そう。西浦中学からこの南高校はかなり遠い。来る生徒は少ない。
「じゃぁ、友達いねぇよな!俺の友達紹介するよ。ぁ、俺は、水谷コウキ。よろしくな」
「あ、よろしく」
「じゃぁ、まず、ユウタとサヨの所行くか…ついてきて」
言われるがままについていく。向かった先は、A組。
「ユウターサヨー」
呼ばれて来たのは、メガネをかけた男子と、髪が長く清楚なイメージの女子。
「ユウ紹介しに来た。西浦中だから、まだ友達いないんだって」
「そうなんですか。私、鈴木サヨと申します。よろしく。ユウ君」
「ぁ、はい。よろしく」
女子にユウ君なんて呼ばれたのは初めてで、なんだか恥ずかしい。
「俺は光永ユウタ。よろしく」
いかにも勉強が出来そうな男子だ。
「よろしく」
「ほら、ユウも自己紹介しろよ」
そう背中を押され戸惑いながらも自己紹介をした。
「じゃぁ、アカリのとこにいってくるユウ、次こっち」
「ぁ、うん」
僕はユウタくんとサヨちゃんにお辞儀をしてコウキくんについて行く。向かった先はC組
「アカリー」
「んー?おう。コウキやないか。どうした?」
「友達紹介しに来た」
「ぁ、桜井ユウです」
僕は緊張しながら自己紹介をした。
「はじめまして。うちは、浅野アカリ。関西弁が好きで勉強してたら、関西弁のが喋りやすくなってなぁ。
出身はこの辺なんや。よろしくな」
アカリちゃんは、後ろで髪を結んでいて、スポーツできますって感じの女の子だ。
「はい。よろしくお願いします」
こうして、僕の高校生活は幕を開けた。
あした天気になぁれ
いかがでしたか?読者様に楽しんでいただけたら、嬉しいのですが…。
これからも、ユウたちの高校生活を楽しんでいただけたら幸いです。
何はともあれ、感想や駄目だしなど、どんどんお寄せください。では、また。