佐天「スカートめくりをしなくてもパンツの色が分かる能力かぁ」
2ちゃんねるのニュース速報VIP板に投下したTVアニメ『とある魔術の禁書目録』のSSです(台本形式)。
パンツ限定で透視できる能力を手に入れた佐天涙子。能力でパンツを眺めていたところ、御坂美琴のパンツに『じ』と書いてあるのを発見し・・・。
SSまとめブログ『VIP Archive』さん等に取り上げていただきました。
http://blog.livedoor.jp/viparchive/archives/4302603.html
元スレ(12レス目から)
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1331925065/
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 06:35:48.67 ID:Vpbbkjoo0
ファミレス ――――
初春「は?」
佐天「だから、他人のパンツを透視して確認できる能力を手に入れたの」
初春「ああ、つまり透視能力ですね」
佐天「パンツ限定のね」
初春「いやいや、そんなおバカな能力、あるわけないじゃないですか」
佐天「あるわけないとか言われても……」
初春「つまり、透視能力なんですよね?」
佐天「そう、パンツ限定のね」
初春「ああーっっ!! もう、なんなんですか、佐天さんは!!」
佐天「な、なにが?」
初春「浜田を召喚するだとか、シアーハートアタックになるだとか、まともな能力覚える気はないんですかっ!!」
佐天「そ、そんな能力、私、覚えてないわよ?」
初春「いいえ、私、ちゃんと知ってるんですよ! 少し前に、そういうス」
佐天「とにかく、私の能力はパンツ限定で透視できる能力なの」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 06:49:50.41 ID:Vpbbkjoo0
初春(最後まで言わせてくださいよ……)
佐天「ま、そういうわけで、初春のパンツを透視させてもらうわね」
初春「…………勝手にどうぞ」ムスッ
佐天「んんー、……はい! わかりました!! ずばり、今日の初春のパンツの色は水色です!!」
初春「………………」ムスッ
佐天「どう? 当たってるでしょ?」
初春「………………」ムスッ
佐天「ねえねえ、初春、当たりだよね?」
初春「……当たりですね」ムスッ
佐天「………初春さー」
初春「何です?」ムスッ
佐天「そこはもうちょっと、リアクションがあってもいいんじゃない?」
佐天「ほら、『きゃあ、佐天さん、なにしてるんですか! 私のパンツ、勝手に見ないでください!!』って赤面しながら言うとか」
初春「……………」
初春「きゃあさてんさんなにしてるんですかわたしのぱんつかってにみないでください。かっこせきめんかっことじ」ボウヨミ
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 07:06:33.95 ID:Vpbbkjoo0
佐天「もう、うーいーはーるー!! そこはしっかり美味しい返しをしないと、終わった後に『乙』って書き込んでもらえないじゃない」
初春「みんなAnotherかアイマスかまどマギに流れたから、今さら佐天能力スレなんて誰も読みませんよ」
トテトテ ――――
黒子「乙だのスレだの、2人して何を話しているんですの?」
初春「白井さん、佐天さんが能力に目覚めたそうです」
佐天「そうですよ、白井さん!! んんー、……白井さんの今日の下着は、お色気たっぷりの紫ですね!!」
黒子「???」
初春「今度はパンツがわかる能力だそうです」
黒子「ああ、今度はそんな能力なんですの」
佐天「今度はってなんなんですか!! 私が能力に目覚めたのは、これが初めてですよ!!」
黒子「佐天さん、もうみんな、鳴とかPとかタイトルに入ったスレしか読んでないから、頑張ってエロやネタ能力に目覚める必要ありませんでしてよ」
佐天「ああ、もう、さっきからなんなんですか、その反応は!!」
初春「じゃあ、佐天さん、私たちジャッジメントの仕事に戻りますので」
黒子「さよならですの」
佐天「もうーっ!! もっと私にかまってくださいよぉーっ!!!」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 07:20:00.48 ID:Vpbbkjoo0
公園 ――――
佐天「まったく、初春も白井さんも冷めちゃって、いったいなんだって言うのよ……」
佐天「なんだか、やる気なくしちゃったなあ……」
トテトテ ――――
固法「あら、あなた、初春さんのお友達の……。こんにちは」
佐天「ああ、初春や白井さんの先輩の……」
固法「ジャッジメントのパトロール中よ。どうしたの、なんだか暗い顔してたけど」
佐天「………………牛模様」
固法「はい?」
佐天「下着、上下とも白黒の牛柄ですよね?」
固法「きゃあ!! ちょっとちょっと、なんで知ってるの!!!」///
固法「あ、あなた、透視能力かなにかで覗いたわね!!!」///
佐天「……………う、初々しい反応、ゲットっ!!!」
固法「は、はあ?」
佐天「なぁんだ、ちゃんとそういうリアクションできるじゃないですかー」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 07:31:42.53 ID:Vpbbkjoo0
佐天「ありがとうございます!! いやぁ、あんまり出番がない人は、どっかの花飾りやババア声とは反応が違いますね」
固法「さっきから、あなた、何を言って……」
佐天「やる気を取り戻したんで、さっそく御坂さんを探し出して、パンツ覗いてきますね」
佐天「それじゃあ!!」
タッタッタッタッ ――――
固法「……な、なんだったのかしら?」
クレープ屋トラック前 ――――
佐天「あ、いたいたー!! 御坂さぁん!!」
御坂「あら、佐天さん、今からクレープ買おうと思ってたとこなの。一緒に食べない」
佐天「いえ、それより前に、私の能力、試させてくださいよ」
御坂「え、佐天さん、能力習得できたの!!」
佐天「私、能力を手に入れたのって初めてですよね?」
御坂「??? え、自分だけレベル0だって悩んでたじゃない? おめでとー、佐天さん!!」
佐天「よし、合格!! いやー、やっぱりレベル5ともなると、どっかの反応薄い2人とは器が違いますねー」
御坂「……?????」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 07:45:42.91 ID:Vpbbkjoo0
佐天「じゃあ、いきますよ! ゲコ太のプリントを見られて必死になって否定するとか、可愛い反応みせてくださいね」
御坂「?? ……うん、よくわかんないけど、いいわよ?」
佐天「それじゃあ……、んんー、………んん?」
御坂「???」
佐天「……すいません、失敗しちゃったんで、もう一回いいですか?」
御坂「どうぞ」
佐天「んんー、………んんんん???」
御坂「……どうしたの?」
佐天(な、なんだこれ? 御坂さんのパンツ……白地に毛筆ででっかく、『じ』って書いてある………)
佐天(『じ』? 『じ』?)
御坂「おーい、佐天さん、どうしちゃったの?」
佐天(……『じ』? 『じ』ってなんだ??)
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 07:57:16.46 ID:Vpbbkjoo0
御坂「佐天さんってば!!」
佐天「……すいません、能力が上手く発動できないみたいです」
御坂「そっか、気にしないで、覚えたてのときにはよくあることよ」
佐天「はあ……」
御坂「そんなに気落ちしないで。そうだ、クレープ代は私が出すから、それ食べて元気出して。ね?」
佐天(……『じ』???)
ベンチ ――――
御坂「うん! 相変わらず、あそこのクレープは美味しいわね」パクパク
佐天(『じ』って、お尻に『じ』って、あれしかないよなー)モグモグ
御坂「あら、佐天さんが食べてるのも美味しそう。一口、もらってもいい?」パクパク
佐天(聞いたら失礼かなー。でも、むちゃくちゃ気になるしなー)モグモグ
御坂「佐天さーん、聞いてるー??」
佐天「………御坂さん、こんなことを聞くのは失礼かもしれませんが…」
御坂「なに? 能力のこと? なんでも答えてあげるから、遠慮なく聞いてよ」
佐天「………御坂さん、……痔なんですか?」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 08:06:39.80 ID:Vpbbkjoo0
御坂「……痔?」
佐天「あ、あの、私、もし迷惑じゃなかったら、良いクッションだとか、効く薬だとか探してきますよ?」
御坂「クッション? 薬?」
佐天「隠さないでください!! 確かに私、無能力者かもしれないけど、御坂さんの力になりたいんです!!」
御坂「ごめんね、佐天さん、さっきから何言ってんだか……」
トテトテ ――――
上条「おーっす、ビリビリ!! なんか、旨そうなモノ食ってんな」
御坂「なによ、あげないわよ」
上条「なんだよ、いいじゃねえか。な、一口だけくれよ」
御坂「クレープくらい、自分で買いなさいよ。安いんだし」
上条「おいおい、ケチくさいぞ。お嬢様学校に通ってるくせに」
御坂「高校生が中学生にクレープたからないでよ」
佐天「……んんー、………ん??」
佐天(…………、この男の人のトランクス、白地に毛筆で『ば』って書いてある……)
佐天「………『ば』?」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 08:17:13.10 ID:Vpbbkjoo0
佐天(……『じ』?? ……『ば』?? 『じ』に『ば』???)
佐天(…………なんだなんだ、『じ』に『ば』ってなんだ????)
御坂「ねえ、佐天さん、佐天さんも、女子中学生にクレープねだる男って最低だと思うわよね?」
上条「なあ、佐天さん…だっけ? クレープ代をケチるお嬢様とかありえないと思うよな?」
佐天「……ペアルックか?」
上条&御坂「は?」
佐天「………この2人、ときどき見かけるけど、なんだか良い雰囲気っぽいし…」
佐天「いや、でも、こんなペアルックって聞いたことないよなぁ……」ブツブツ
上条「なあ、御坂。この子、なにブツブツ言ってるんだ?」
御坂「さあ…?」
トテトテ ――――
インデックス「あー、短髪がなんだか美味しそうなモノ食べてるんだよー」
上条「おう、インデックス。珍しいところで会ったな」
インデックス「私もそれ、食べたいんだよ!!」
佐天(……、このシスターの子のパンツには、……『だ』、……『だ』?)
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 08:32:23.22 ID:Vpbbkjoo0
佐天(………『じ』『ば』『だ』??? 『じ』『ば』『だ』????)
インデックス「とうまー、とうまー、私も短髪が食べてるの欲しいかも」
上条「悪いが俺には金がない。2人でビリビリに頼もうぜ」
インデックス「ねえねえねえねえ、短髪、買ってほしいんだよ!」
上条「ビリビリ、ビリビリ、上条さんはお腹が空いたんだよ!」
御坂「だぁーっ、うっさい!! 2人とも、どっか行けっ!!」
佐天(…………仮説を立ててみよう)
佐天(男の人が穿いているのは『ば』、シスターさんが『だ』、御坂さんが『じ』………)
佐天(私、この男の人がシスターさんとも仲良さそうにしてるの見たことある。つまり……)
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上条「さあ、インデックス、この『だ』パンツをプレゼントするから、穿いてみるんだ」
インデックス「とうま、なんなの、このパンツ?」
上条「これはな、『大好き』の『だ』だ。つまり、俺はインデックスのことが大好きだって気持ちを表してるんだ」
インデックス「わーい!! 嬉しいかも!! 私も、とうまのことが大好きかも!!!」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 08:41:16.28 ID:Vpbbkjoo0
御坂「待ちなさいよ!! 私もあんたのことが大好きなんだからね!!」
インデックス「ダメなんだよ、短髪。とうまは私のことが好きなんだから!!」
上条「ああ、その通りだ。悪いな御坂。俺はインデックスが一番好きで、お前は2番目だ」
御坂「そんな……、酷いよ、当麻…。私だって、あんたが好きだって気持ちじゃ負けないのに…」
上条「そこでだ、お前にはこの『じ』パンツをプレゼントしよう」
御坂「なんなの、このパンツ?」
上条「これはな、『次点』の『じ』だ。つまり、インデックスも好きだが、お前もその次に好きってことだ」
御坂「もう…、仕方ないわね。悔しいけど、私は2番目で我慢するわ」
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佐天「……最低です!! あなた!!!」
上条「………は? なにが? クレープのこと??」
佐天「そりゃ、確かに、人間ですから一度に2人のことを好きになっちゃうこともあるかもですよ?」
佐天「でも、あなたのしていることは誠実さに欠けています。これじゃあ、御坂さんが可哀想です!!」
佐天「御坂さんか、シスターさんか、どちらかに決めるべきじゃないんですか!!!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 08:51:19.50 ID:Vpbbkjoo0
上条「御坂さん、この方は何をおっしゃってるんでせうか?」
御坂「さあ……」
インデックス「変な人なんだよ」
佐天「御坂さん、大丈夫ですよ! 男なんて星の数ほどいます。だから、こんな奴を想わなくたって……」
トテトテ ――――
打ち止め「ああ、なんだか美味しそうなモノ食べてるねって、御坂は御坂はヨダレを堪えながら話しかけてみたり~」
佐天「…………、『と』!! 今度は『と』!!?」
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上条「でも、俺はロリも大好きなんだ」
打ち止め「つまり、ちっちゃい御坂のことも好きなんだねって、御坂は御坂は察してみたり~」
上条「ああ、その通りだ。だから、お前には、この『と』パンツをやろう!!」
打ち止め「なんなの、このパンツって御坂は御坂は尋ねてみる」
上条「これはだな、『時々は幼女もいいよね』の『と』だ。さあ、穿いてみるんだ」
打ち止め「わーい! あなたがくれたパンツを、御坂は喜んで穿いてみる~」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 09:02:37.18 ID:Vpbbkjoo0
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佐天「見境なしかぁーっ!!!」
上条「はい??」
佐天「最低ですよ! あなた最低ですよ!! 二股はまだしも、こんな小さな子にまで手を出すなんて!!」
打ち止め「このお姉ちゃん、何を言ってるのって御坂は御坂は不審に思ってみたり」
佐天「いいですか!! こんな子に手を出すのは、ロリコンと言ってですね……」
トテトテ ――――
一方通行「おィ、ガキ、勝手に先に行くんじゃねェっていつも言ってンだろうがよォ」
上条「お、一方通行、久しぶりだな」
インデックス「こんにちわなんだよ」
一方通行「ケッ、しけた面が勢ぞろいしやがって……、ン、なんか、美味そうなもン食ってンな」
御坂「まさか、あんたまで私にたからないでしょうね?」
一方通行「あァ? クレープ買う金くらい持ってンに決まってンだろうがよ?」
打ち止め「ねえねえ、なら、御坂の分も買ってほしいなって、御坂は御坂は頼み込んでみたり」
佐天「……『い』、『い』だ、今度は『い』だよ!!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 09:12:45.41 ID:Vpbbkjoo0
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上条「……ほら、恥ずかしがってないで脱げよ、一方通行」
一方通行「だ、だけどよォ、お前は御坂美琴にインデックス、さらには打ち止めのことが好きなンじゃねェのかよ……」
上条「ああ、その通りだ。でも、お前のことだって好きなんだよ」
一方通行「な…、でも、俺は男の子だぜ……」
上条「馬鹿だな、お前は。好きになっちまったもんは仕方ねえじゃねえか。愛に性別は関係ねえよ」
一方通行「さ、三下ァ……」
上条「三下じゃない、当麻だ。ちゃんと、名前で呼んでくれなきゃ悲しいよ、俺」
一方通行「当麻ァ、……当麻、好きだ、当麻!!」///
上条「ああ、じゃあ、この『い』パンツを穿いてくれ」
一方通行「なンなンだ、このパンツはよォ…?」
上条「これはな、『いいよな、男同士で愛し合っても』の『い』だ」
一方通行「当麻……。わかった、俺、穿くぜ。………どうだ?」
上条「ああ、パンツ一枚のお前の姿、とってもセクシーだよ。さあ、愛し合おうぜ」
一方通行「当麻、俺、こういうこと慣れてねェンだよ……。や、優しくしてくれよな……」///
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 09:24:39.09 ID:Vpbbkjoo0
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上条「悪いな、一方通行、俺たちまでクレープおごってもらっちゃって」
インデックス「ありがとうなんだよ」
佐天「………ふ、ふごおおおおおおおおおおおおお!!!!」
一方通行「!!?」ビクッ!!
佐天「ケダモノだぁ!! とんだケダモノもいたものだぁ!!?」
一方通行「な、なンだァ、この女? いきなり叫び出しやがってよォ……??」
御坂「佐天さん、今日のあなた、少し変よ?」
佐天「触らないでください!! この変態どもめ!!」
佐天「こんな変態たちと同じ空気吸ってられません!! 失礼します!!!」
タッタッタッタッ!! ――――
打ち止め「……お姉ちゃん、行っちゃった…」
一方通行「………なンだなンだ? さっぱり意味がわかンねェぞ?」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 09:37:06.56 ID:Vpbbkjoo0
大通り ――――
佐天「まったく、御坂さんが、あんな爛れた異性交際をしてるとは思わなかった……」
佐天「無能力者のときは気付かなかったけど、能力を持つって大変なんだ…。見たくないモノも見ちゃうし」
佐天「ん………」
土御門「休日に最愛の妹と買い物。まったく俺は幸せ者なんだにゃー」
舞夏「兄貴兄貴、今日はどこに連れて行ってくれるんだ」
土御門「実は、新作のメイド服が発表されてだな。その試着会に……」
佐天(あの2人、サングラスのほうが『う』で、メイド服のほうが『き』……)
佐天(それに、他にも周りを見渡してみると……)
小萌「買い出しを手伝ってくれたから、先生は大助かりなのですよー」
ステイル「いやあ、まあ、暇でしたので」デレデレ
佐天(先生のほうが『る』で、赤髪の大男のほうが『よ』のパンツ……)
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 09:47:57.41 ID:Vpbbkjoo0
五和「今日はお肉が大安売りでしたね。夕飯はハンバーグにでもしましょうか」
佐天(この女の人は……、『ま』のパンツ)
フレンダ「つまり、浜面はパシリってわけよ」
絹旗「やーい、パシリ、ちょっと映画のチケットの予約を取ってきてください。自腹で」
麦野「パシリ、ちょっとお腹空いたから弁当買ってきなさい。シャケ弁、自腹で」
浜面「だぁー、うるせぇ! 人をパシリ扱いしてんじゃねえ!!」
滝壺「大丈夫だよ、はまづらの財布の中身は、私が立て替えておいてあげるから」
佐天(あの女の子4人組のパンツは、順不同で『す』『く』『づ』『わ』……)
佐天(さらに……)
青髪「いやー、今日も良い天気やねー」
姫神「うん。隣があなたじゃなければ。もっと良かったのに」
青髪「ははは、自分、意外と言う事がキツイなー」
佐天(青い髪の男、『は』……、黒いロングの女、『き』……)
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 10:00:39.70 ID:Vpbbkjoo0
佐天「これまで目にしてきたパンツの文字は、『じ』『ば』『だ』『と』『い』『う』『き』『る』『よ』『ま』『す』『く』『づ』『わ』『は』『き』……」
佐天「つまり……、並べ替えると……」
きょう ときわだい ばくは する
佐天「今日、常盤台、爆破する。……常盤台、常盤台中学校! 御坂さんたちの学校!!」
翌朝・ファミレス ――――
黒子「それにしても驚きですの、まさか、脅迫犯の仕掛けた爆弾を佐天さんが見つけてしまうとは」
初春「結構ピンチだったんですよ。学園都市の半分が吹っ飛ぶクラスの爆弾で」
佐天「いやあ、どうもどうも」
初春「ジャッジメント総出で探してたんです。まさか、常盤台中学に仕掛けられているなんて思いませんでした」
黒子「しかし、まあ……」
初春「犯人の能力が『他人のパンツに犯罪予告を書き込む能力』だったなんて、佐天さん以上のアホ能力があったんですね」
佐天「うーん、まいったなあ。私、学園都市救っちゃったかあ……」
黒子「後々、こちらから表彰状をお渡しする予定ですの」
初春「今日は私たちの奢りです。ささ、遠慮なく好きなモノを注文してください」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日 2012/03/17(土) 10:11:21.18 ID:Vpbbkjoo0
佐天「そっか、それじゃあ、遠慮なく……」
カランカラン ――――
御坂「お、3人とも、揃ってるわね」
黒子「お姉さま、おはようございますですの」
佐天「おはようござ…………んん?」
佐天(『今日、常盤台、爆破する』、……『きょう、ときわだい、ばくはする』。………昨日、御坂さんのパンツに書かれてたのは『じ』)
佐天(あれ、あれ? 御坂さんの『じ』だけが使われてない。それに、今日の御坂さんのパンツの文字、昨日と違って『よ』だ……)
御坂「……?? どうしたの、佐天さん?」
佐天「あれ? あれ? あれぇ?」
同時刻・上条当麻のクラス ――――
上条「なに、青髪がついに能力を取得しただって?」
土御門「いったい、どんな能力なんだぜい?」
青髪ピアス「ふっふっふ、なんとなあ、『他人のパンツに、その人が恋している相手の名前を一文字書き込む能力』やでぇ」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
おしまい
佐天「スカートめくりをしなくてもパンツの色が分かる能力かぁ」