大嫌いな君へ

one rabbit
ってね、
「 1話 」
って意味なの。

one rabbit

「僕は君が大嫌いだ」
最期に僕が君に言った一言を君がどう捉えたかは分からないし、聞いていたのかも知らない。
ただ、君がその言葉を聞いたとしてどう思っただろうか。
まあ、もう君に聞ける術は無いのだがな。



君の葬式は生前の君には全く似合わない晴天の日に行われた。
僕(....と言っても女子なのだが....。)は今、君の葬式会場などには居ないが、きっと君の事だから人なんぞ来てないのだろう。
君がまだ生きていた頃、毎日のように一緒にいた僕が君の葬式に来なくても誰も何も言わないだろう。
そう思いつつ、
僕は手元にある君から借りた本を手に取り、枕とベッドに身を任せ読書に勤しむ。
この本は英語が嫌いな君が唯一面白いと言った日本の有名な作品を英訳した本だ。
明日には返すよ、と言い続け、もう君が生きている時には返せなかった。
この本もいつか返すのだから、その時に君に手を合わせればいいだろう。


だから早く読まなけければ。
元々、本が好きな僕は300ページ程度の本を5秒間に1ページぐらいのペースで読み進めていく。


本を読み進めていくうちに、君との思い出が鮮やかに蘇ってくる。
どれも鼻で笑えるようなバカな思い出だ。
多分、君の家族を除いて、僕が一番君の近くにいたと思う。



嗚呼、、なんで今思うんだろう...



_君に会いたい。

大嫌いな君へ

これは一体。
ジャンルと内容が分からないわ....。

大嫌いな君へ

君と僕のお話です。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-04-29

CC BY
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