月の女神

月から女神が降りてきた
そう錯覚するくらい月の輝く夜

月明かりが導いた彼女との出会い

いつも隣で笑っていた
二人だけの穏やかな時間

永遠に続くと思っていた
僕は彼女が大好きだったから

でも彼女は僕から離れていった
隣にいるのが辛いと去っていった

無邪気な彼女を苦しめるくらい
僕の背負っているものが大きくて

だけど僕は隣にいて欲しかった
僕だって逃げたいくらい重いから

彼女がいることが救いだった

彼女は何もできないと言ったけど
それは間違い

彼女の存在自体が何にも代え難いもの

いつまでも待っている
そのままでいいから

僕の隣は彼女以外あり得ない

月の輝く夜に
女神が降りてくる日を待っている

月の女神

月の女神

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-04-23

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