無菌室の反逆者



純粋に生きられないと悩む僕達は
きっと面倒臭くて 付き合い辛くて 離れたくなって
そんな 人間なのかもしれない

H₂0だけの不純物が何も無い水は電気を通さない

それを知った時カチリと 何かが動いた音がした
風邪を引きやすい無菌室の子どもと同じように

純粋に生きられない僕達は
実はもっとしたたかで そして たくましく 荒々しく
そんな気がしても悪くないだろうと 空を見た

少しでも余分な物を落としていった先にあるのは
何の面白みもないただの肉塊だったとしたら

寂しいことだと思わないか 皆さん

無菌室の反逆者

無菌室の反逆者

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-04-22

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