トゥモローバード


僕が僕であるために
明日の鳥に尋ねてみる ここは何処なの と
幾筋もの雨に彩られた公園で 僕一人ベンチに座っている
慰めや同情に似た仮面の人々 恐ろしく速い鼓動と恐怖
僕には何が見えているのだろう 臨界点に辿りつく前に灰になる
僕が僕であるために この世界を泳いでいこう
柔和な顔と夜叉の顔 まだ僕の中にあるのなら
コドモのままで行くよ このままで行く
明日の鳥によろしく
僕にもよろしく言っておいてほしい
僕が僕であるために必要で 大切で 数少ない何かのために

トゥモローバード

トゥモローバード

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-04-22

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