お姉さん=先生との約束
俺は高校二年生、瀬戸 一華。小学二年生の時、あるお姉さんと何かを約束した。俺はそのお姉さんが気になって仕方がない。だから、そのお姉さんを誰か知ることが俺の目的。これから頑張るから応援してくれ。
再会してから
今日は担任の先生が休み。夏休み前だと言うのに、全く呆れる。だから、別の先生が来た。
「おはようございます。今日は、私が担任させてもらう、佐伯 忍です。今日一日宜しくお願いします。」
俺は一目見てわかった。十年前、サッカーの合宿で、一緒に夜空を見ていた時、約束をした人だと・・・ あれは、小学二年生の時だった。
「お姉さん、あの星綺麗だね。」
「そうだね、また見に来ようね。」
俺は、誰だかわからないお姉さんと約束していた。なぜだろう、あのお姉さんは誰だったのだろう、と、今までずっと気にかけていた。そして、そのお姉さんが今目の前にいる。俺は、授業が終わったとたんに先生を追いかけた。
「先生・・・忍先生!」
「ど、どうしたの瀬戸君?」
「はぁはぁ・・・先生、ちょっとこっち来て。」
「え?!」
俺は、早足で忍先生を校舎裏まで連れて来た。
「忍先生・・・いや、お姉さん!あなたがあの時一緒に星を見た人ですよね?」
「え?!じゃあ瀬戸君は、あの時の小二の子?」
「そうです!忍先生!」
俺は、何故か嬉しかった。
「そうだったんだ。あ、ごめんもう先生行かないと、これから職員会議があるんだ。」
「わかりました。また明日もお話ししましょう。」「うん!また明日さようなら。」
「さようなら。」
俺は、それから忍先生と話す機会が増え、楽しい日々を送っていた。でも、いつからか、今までとは違う、別の感情が芽生えてきた。
俺は、忍先生が俺以外の人と話したり、楽しそうにしたりしてるともやもやして、不機嫌になる。この感情は何だろうといつも悩まされる。そして、ある日忍先生と二人で並んで楽しそうに話している男子生徒を見た瞬間ものすごくイラッとした。殴ろうかと思ったほどだった。本当におさえがきかなくなる前に解決しなくてはいけないと思い、友達の千里に相談してみた。
「それって恋じゃね。」
俺は最初、そんなことないと思っていた。でも、よくよく考えてみると、それは嫉妬ではないかとも思うようになった。
「千里、じゃあ俺は忍先生を好きってことか?」
「そうだな。まぁ教師との恋愛何てするもんじゃないよ。」
「そうかなー。」
「うん。(何か似たような話し聞いたことあるな~。もしかして忍先生って・・・・・)」
「千里!」
「うぉ!何だよいきなり。」
「俺忍先生に告ってくる!」
「おー、いってら~(こりゃ、うまくいくかもな)」
俺は職員室に行った。そして、ドアをノックする
コンコン
「失礼します。忍先生いますか?」
「おー、瀬戸君じゃないか、忍先生ならさっき帰ったよ。」
「ありがとうございます。失礼しました。」
俺はダッシュで忍先生のもとへ走っていった。
は!いた!
「忍先生ー。」
「わ!瀬戸君?!」
「忍先生!」
俺は、忍先生の肩を掴んで言った。
「忍先生、俺、忍先生のことが好き。」
「え?!///」
「忍先生!この際もうはっきり言ってください!」
「わ、私も瀬戸君のことが・・・・・・・・・」
「忍先生、最後が聞こえないよw」
「意地悪///」
「知ってるくせにw」
「うぅ、わかったよ言うよ!私も瀬戸君が大好きだよ!これでどう?///」
忍先生は、顔をりんごのように真っ赤に染めて言った。
「大好きだよ忍!」
俺は、いつのまにか唇と唇を重なりあわせていた。忍先生は、そのあと満面の笑みを浮かべ、
「大好きだよ!」
と、言ってくれた。
それからというもの、俺は大学を卒業し、忍と同居をして楽しい日々を送れたのであった。
お姉さん=先生との約束
こんにちは!みかたんです。初の小説を書かせてもらいました。楽しんでいただけたでしょうか?今回は、教師と生徒の恋愛をテーマですが、皆さんは先生や生徒に恋愛感情をいだいたことはありますか?私はこのお話しを書くにあたって、高校時代の時のことを思い出しながら書きました。私は、そのような経験をしたことがないので、歳上の人に恋愛感情をいだいたことがある、友達のAさんに色々と伺いました。話しを聞いた限り、やはり歳の差があるとその人との恋愛は、難しいとのことです。でも、恋なんて歳は関係無い、自分が心からその人を思う気持ちがあるなら。そして、自分で行動に移さなくてはならない、大変なこともあるけど、自分の一番の意思を忘れないで下さい。取材でお世話になりましたAさんどうもありがとうございました。