光と闇の狭間から生まれた....異端のお話
紀元前よりも、もっともっと昔...太古の大昔のお話だ
現在で言うこのお話は「神と悪魔」の話だ。
ある日、何も無かった空間から......「輝かしい 光の空間」が生まれれば、「禍々しい 闇の空間」が生まれた
この二つの空間はそれぞれ一対となるかの様にお互いの関係や距離を保ち始めた。
ある時に「輝かしい 光の世界」では"神々という賢者"が生まれて、「禍々しい 闇の世界」では"悪魔という偉大な者"が生まれ
二つの世界はあたかも競い合う様に膨大な力を蓄え続けていた。
その時に光と闇の狭間で生まれた者がいた、その者は後に<異端>と呼ばれた
<異端>と呼ばれたものは人間界へと降り立ち、息を潜め、行方不明となったらしい
神の長 ゼウス と 悪魔の長 ルシファーしか<異端>と呼ばれた者の居場所を知らない
あぁ・・・でも、悪魔の長 ルシファー様がこんなことを言っていたたそうだ
"彼の名を―――口唇にのぼらせず―――"
"彼を―――他者に話すことにあらず―――"
"彼を―――神として、悪魔として遇せず―――"
神々に力を与えられし者と"英雄王"と呼ばれた者だけが、その口唇にのぼらせ、他者に話せ、神として、悪魔として遇せる。
その者は神々の長 ゼウス と 悪魔の長 ルシファーの盟友、だそうだ
その盟友は嘗て人々に・・・―――ソロモン王―――
そして
―――ギルガメッシュ―――と崇められていた
異端 Ⅰ話
ソロモン王「ねぇ・・・君は何も思わないのかい?」
ルシファー「こればかりは仕方が無い・・・。」
ソロモン王「では、私は彼を<異端>では無く"神と悪魔、両方に裁きを下す"【独裁者】と呼ぶことにするよ」
ゼウス「神と悪魔、両方を裁くなど?!」
ソロモン王「ゼウス、考えてもみなよ」
ゼウス「だがっ!!」
ソロモン王「少なくとも彼だけが、光と闇の関係や存在を理解できている」
ルシファー「だからと言って、バビロニア宝物庫、そして「宝具の原典」を含めた無数の財宝を与えるなど・・・・。」
ソロモン王「だって彼、"かの古代最強のウルク王 ギルガメッシュ"に似てるところがあるから」
ゼウス「お前の唯一無二の友だった者の形見を<異端>に容易く引き渡すなど!!!」
ソロモン王「良いんだよ、それにギルガメッシュと仲良かったしね」
本当は冗談だけど.....ギルガメッシュが彼に与えろって言い出したんだけどね
なんて、そんなことを言えば二人ともビックリしちゃうから、内緒にしてあるんだ
なんせ、ギルガメッシュは傲慢で横暴、そして"誰よりも、厳格"だったからね・・・・。
でも、そんな君があの子を気に入ったのは「英雄王の気まぐれ」ってやつなのかもしれないけど
あの子は君と喋っていて微笑んでたよ
ねぇ......君はどこに居るの?
私も今は亡きギルガメッシュも心配でたまらないよ
大丈夫、今度はギルガメッシュの代わりに私がちゃんと傍にいるからさ
だから、声を聞かせて・・・・!!
きっと、どんなに叫んでも君からの返事は聞こえない
それでも私はずっと叫び続けてる
何も無い、灰色の中で君を永遠に待ち続けている
そうすれば、きっときっと、君と会える・・・―――そんな気がするから
異端 Ⅱ話
異端 Sid
「我がもの顔で、うろつくな!」、か.....雷神が人間世界に居るとはな・・・。
てっきり、全ての神々は天界に非難した、と思ったんだが。
雷神は違ったらしい、確かに奴は他の神々とは少し違うからと、思ったが。。やはり、かといって
俺の存在を<異端>だと、言うのは他の神々と同じだな((苦笑
光と闇、表と裏、善と悪。。それは切っても切れぬものだ。
光という何もかもを照らす存在が在れば、また、闇という何もかもを塗り潰す存在が在る。
表という全てが白の存在が在れば、また、裏という全てを黒という黒で染め上げれる存在が在る。
善という正しきものが在れば、悪という間違いが在る。
それは何故か、双方お互いが欠かせないものなのだろう。どちらかが欠けてしまってはその「秩序」たる天秤が乱れ、崩れる。
光だけでは、表だけでは、善だけではその「秩序」たるものは保てない、からなのだ。だからこそ、闇が、裏が、悪が、存在するのではないだろうか?
それを理解出来ないのは、人の世がそう人々に骨の髄まで叩き込んだからだ。でなければ、もう少し違う角度から輪を見れるのではないだろうか?
世界は人の世に止まらず、平行に長い年月を生き延びている、いわば自然のことをさす。。。森羅万象、天体、そういったものを世界と呼ぶ方が相応しい。
それに最近は知事や動物のことで問題になってるが、大変だ。人間はあんなに問題を抱えてるんだな・・・。
だが、同情はしないな。同情の言葉をかけたところでな。
光と闇の狭間から生まれた....異端のお話