バガブンドの手帳

止めることのできない流れ

人には止められない流れが三つある

一つ、生まれること

己の意思に関係なく、気づけばこの世界に存在している

それがたとえ

どんなに理不尽なことだとしても


二つ、死ぬこと

意図的であれ、意図的でなかれ、この世界から消えていく

それがたとえ

どんなに理不尽なことだとしても


生まれることを恨み、死ぬことを嘆く

そんな流れの中で、生きている


三つ目はなんだと思うか

それは、あがくこと

己の意思に関係なく生まれ、死ぬこの世界で

人は己の意思で流れに逆らう

逆らおうともがいている

どれだけ悲嘆しようと、恨もうと、叫ぼうと

たとえ流れに飲み込まれたとしても

人はあがいて流れをつくろうとする

バガブンドの手帳

自由詩がこれで二作目です。小説はもうしばらくしないとのせられそうにないので、ちまちま活動しています。今これを読んでくださった方。ありがとうございました。

バガブンドの手帳

大きな流れは変えられない世界だけれど、それでも変えられることはあるのではないのでしょうか。皆さんでしたら、止められない流れをどのように解釈するでしょうか?

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-04-16

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