【黒歴史シリーズ】Worker chain(2013年2月)
Worker chain
毎日終電電車で帰るの当たり前
しばらく帰らないのも当たり前
早く君に会いたいと思っていても
目が覚めれば会社から電話
「はいすぐ行きます」
恰好なんて気にしない
浮つく暇もない
君の笑顔が見たくて
君と過ごせる日が欲しくて
消えない仕事の山に気持ちだけ逃避行
期待した休みもあっという間に消えていった
君にも会えなくてもう何日だ?
やっとの思いで君にメール
「早く君に会いたい」
やっともらえた休み
君に会いたくて電話にメール
でも繋がらない
嫌な予感しかしない
留守電入れても無反応
君の家にも行ってみたけど君はいない
その帰り道見かけた君と俺じゃない男
引き止める言葉もない
言えた義理じゃない
君の笑顔で癒される
どんな栄養ドリンクよりも元気もらえる
そんな君はもういない
俺の前から消えていった
どんなに辛くても仕事からは逃げられないのに
じゃあ俺は何の為にがんばってるんだ?
俺は会社を飛び出した
君と一緒にベッドで過ごしたい
君がいれば幸せになれる
そんな君はもういない
雨もしたたるいい男?
そんなもん物語だけの話だろ
俺もスーツも濡れていく
急に受けた衝撃
俺にぶつかった貴女を見て時間が止まる
泣いていた貴女に気づいて
Worker chain another
”縛られているのなら解きましょう”
“できないなら一緒に縛られましょう”
“誰もが独りじゃないのだから”
貴方に想いを告げて返ってくる
「ごめんなさい」
何度も聞いたわ もう沢山よ
一緒に過ごした貴方も
穏やかな日々にやがて告げる
「さようなら」
私は小悪魔なんてなれっこない
刺激が欲しいという男なんて
こっちから願い下げよ
今日もメールで届いた
「ごめんなさい」
たまらず外に飛び出した
雨もしたたるいい女?
そんなの物語だけの話よ
現実なんてただの哀れな女
そんな中何かにぶつかって
暖かいもので包まれた
「ごめんなさい」
抱きしめたまま彼は言う
「ごめんなさい」
私も彼に言う
寂しくて温かな都会は
二人して泣いても見ないフリ
会えなくて振られた彼
浮気しなくて振られた私
二人で一緒になりましょう
信じられる二人なら大丈夫と信じてる
つないだ手から伝わる幸せに気づいて
【黒歴史シリーズ】Worker chain(2013年2月)