短編「黄身からの手紙」
食べ物だって生き物。
短編「黄身からの手紙」
僕はだいぶ前に死んだ。
死んだはずなのにまだその姿はこの世にある。
なぜ生き物は死ぬのにも関わらず生まれてくるのか。
誰かが、誰かのために生きれるそんな人生を歩みなさいと言った。
あなたと離されてしまった自分は一人では生きることができなかった。
あなたが必要だった。
あなたがいないとこの世で生きていくことはできなかった。
だから来世では一緒になろう。
一緒になってこの世に生まれてこよう。
だから今この姿は誰かの栄養にでもなってほしい。
黄身から白身への手紙。
短編「黄身からの手紙」
ご飯は大事。