聖刻のアポクリファ
一応ファンタジ-です。
設定用語&第一章
設定用語 GADEN 神族(ディーユ)と魔族(ディアブール)が互いの主張を賭けて何百年も争い続けている世界。何百年も戦争が続いた為大地は疲弊し魔毒(瘴気)に侵されている 大消失(パラダイスロスト) 創造神(クレアトリクス)と破壊神の戦いのこと。これにより‘封鎖区‘という歪みが生まれた。 天使族 秩序を司る神に愛されし種族、七徳の封印(セフィロト)を管理 悪魔族 神に疎まれし混沌を司る種族、七罪の封印(クリフォト)を管理 聖蹟武装(レース・サクラメンティム) 資格者(シーカー)しか扱う事の出来ない具現武装(テスタメンタ) 魔導武装(マゲイア・ノワエ) 欠落者(ニイド)が生み出した魔力(シン)が無くても動かせる霊核武装(マグス・エーテルナ) 聖痕者(スティグマ)宝冠(イングス)知識(アンスズ)理解(ブラギ)慈悲(エール)正義(シゲイル)美麗(フライア)公正(ティワズ)栄光(ホズ)支柱(ブリミル)世界(ガルド)宿命(ウィアド)の何れかの聖痕を持つもの。 額 歓喜(獅子)右目 希望(羊) 左目 愛(双子) 右手 悲嘆(蠍)左手憤怒(天秤)心臓 欲望(乙女) 右足 勇気(蟹) 左足憎悪(馬)胃袋 快楽(牛) 陰茎 恐怖 口 魂(竜) 1.人間は行動を約束する事は出来るが、感情は約束出来ない。何故なら感情は気まぐれだからである 序 此処は中央世界GADEN。この世界は数百年前に天使族と悪魔族の大規模な戦いにより互いの国土が大幅に疲弊した為今は一時停戦状態にあり、それなりに国交はあるが、いつまた戦争を始めるか分からず一種の緊張状態が続き、未だ油断のならない状況である。 だがその様な事に頭を悩ませるのは軍の上の人達で一般の民達は田畑を耕し、冒険者は日々の少ない糧の為に魔物を狩り、兵士たちは剣の教錬に勤しむ今日も今日とて人は決められた役割をこなし世界の歯車を回している。 俺もそんな一般の民草の一人だ。「兄貴早くおきないと遅刻するよ」扉の向こうから弟の声がきこえてくる。もうそんな時間か・・・。毛布を体から無理矢理剥がして何とか起き上がる。これから一日が始まる。気合を入れてかないとな。 俺の名はアーシェ・ブレイダル、魔導技術が普及した中央世界の住人であり、ブレイダル家の長男でもある。学園(アカデミ)指定の制服に着替え居間に行く為に階段を降りていく。居間には既に母さんのアリアンと弟のキアンが座って待っていた。弟は母さん譲りのライトブル-の瞳に、肩まで垂らした長い髪を無造作にたらしており、制服をしっかりときこなしており身内の贔屓目をひいても良い線をいっていると思う。男子の制服は青を基準に水色で縁取りしてあるブレザ-とズボンだ。ちなみに女子は赤を基準にして朱色のスカ-トを穿いている。まあ、普通の制服だ。母さんは長い赤髪にライトブル-の瞳で実年齢より遥かに若く見える。母さんは最近肌が荒れてきててねといっていたがまだ十分綺麗にみえる。俺は赤みがかった金髪に父親譲りの薄緑の瞳で撥ねた髪をそのまま伸ばしている。俺たち兄弟は父さんに似たのかあまりしゃべらず、クラスでも口数が少ない方だ。その代わりに母さんがこれでもかというくらいに喋るのでお茶の間に微妙な静けさが漂う事はあまりない。俺は母さんの話を軽く聞き流しながらふんふんと適当に相槌を打ち、朝食を食べ始める。いつも思うが母さんの料理はうまい、店でも開けるんじゃないかと思う。ちなみに料理は弟はすこしできるが、じまんじゃないがおれは全然できない。「御馳走さん」「お粗末様、あいかわらずよく食べるわね」
第ニ章
ステイルメイト(引き分け)リザイン(降参)チェック(王手)チェックメイト(詰み)ルーク(塔)、ビショップ(司教)、ナイト(騎兵)、キング(王)、クイ-ン(王妃)、ポ-ン(歩兵) 2.友たるものは、推察と沈黙に熟達したものでなければならない
聖刻のアポクリファ