《2》夜櫻隊〜出撃〜
〜「助けて」願う人を・・・助けよう〜
彼らは苦しむ人の感情を人の倍感じる事が出来る。
それは彼らが「体験」したからであろう。
心を沈めて感情を消して、大切な人を失い、戦う事しか教えらなくて、人形の様に扱われ
そんな、過去を持つ人が集まった暗殺部隊
・・・そう。
「夜櫻隊」
〜《一人ひとり》〜
バサッ
彼らは黒い、櫻模様のついたマントを羽織った。
優里「皆、白いマントの奴らには気をつけてね」
遊「だから何なんだ、あいつら」
白「天界人の暗殺部隊でしょ」
璃沙「大量に能力者を天界へ連れ去って実験する奴らだよ」
璃沙「私の妹を連れ去った奴ら」
遊「・・・まぁ、確かにおかしいもんな。武器とかこっちで開発したやつだろ」
優里「・・・そうね」
璃沙「ここら辺にいる。分かれよう!」
優里「分かった!」
白「りょーかい」
遊「気をつけろよ!」
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優里視点
チャキン
私の武器はナイフ、魔術がかかったナイフで、手で持たなくても操れる。
ヒュン
??「おぉ〜っと?カワイコちゃんだねぇー」
優里「その白いマントは・・・天界人ですね」
??「おー!よくわかったねぇ〜」
優里「・・・敵ですから」
??「君は、あの「夜櫻隊」のナイフ使いの弥宵 優里ちゃんかな?」
優里「よく知っていますね、あなたは?」
??「僕?僕は呪文師の、ヒカル!」
明天 ヒカル・・・ 有名な呪文師だね・・・
ヒカル「じゃぁ〜、突然だけど・・・」
バン バンバン!
優里「!?」
呪文銃!?どこからだしたの・・・!?
優里「じゃあ・・・!」
ヒュンヒュン
グサッ
優里「まだまだ」
〜〜〜封印!
ヒカル「・・・!?チッ!・・・覚えてろよ」
優里「嫌でも覚えてるわ、あなたは・・・」
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璃沙視点
私の武器は銃。様々な属性に分けて使える。
璃沙「・・・お、優里完全勝利だ」
・・・天界人は許さない。何としてでも「瑠花」を・・・助け出す。
??「クックックッ・・・」
!?
璃沙「あなたは、あの夜に私の街を襲った奴だよね」
??「クックックッ・・・覚えてましたか・・・」
璃沙「忘れた事なんてない」
??「・・・それはとても嬉しいですね」
璃沙「ふざけてるの?」
ジャキッ
??「おっと、私は貴方と戦うつもりはありません。」
璃沙「・・・」
??「我々と、天界に行きませんか?」
璃沙「・・・・・・は?」
??「貴方が来れば「あの方」もお喜びになり、貴方も喜べ、我々を消滅させるチャンスがある。」
璃沙「あの方?」
??「クックックッ・・・!貴方の「いもうと」さんですよ」
璃沙「な、どういう事?」
??「ルカ様は天界王様と結婚されてらっしゃる。貴方があの方達の(騎士)になれば・・・」
璃沙「ふざけないでよ・・・」
シュ〜〜〜〜〜〜!
??「おやおや、炎と電流の属性ですか。腕を磨きましたね」
璃沙「・・・もうあんな事はさせない。あの時の私は弱かった。けど、今は違うから」
バン!
パサッ
璃沙「・・・逃げた。まぁ、いつか・・・」
******
白視点
僕の武器は糸、右腕にあるリングから糸を張って相手を消滅させる。
白「はぁ、眠たい・・・」
優里も璃沙も早速相手に会ってさ、
白「二人共勝ってるし・・・」
残ってるのは、遊と僕か・・・
??「あらぁ〜、可愛い男の子だねぇ〜」
ザッ
白「うるさいなぁ〜」
??「喋り方も可愛い〜」
白「意味わかんない。あんた誰」
??「アタシ〜?太陽よぉ〜」
白「・・・男だよね、気持ち悪」
太陽「女の子よっ!」
白「いや、ありえないから」
太陽「口が悪いわねぇ、貴族のおぼっちゃまくんなのに」
白「・・・だから何」
キッ
太陽「綺麗な半透明な目ねぇ〜!前より光を持ってるわぁ〜」
白「人の顔をジロジロ見るなんて失礼と思わないの?」
太陽「あら、ごめんなさいね!」
白「ていうか、さっさとどいてくんないかなぁ」
太陽「あぁ、ごめんなさいねっ」
サッ
白「?すんなりどくんだね」
太陽「ふふ、私は貴方達の味方なの。実は、ここで生まれてすぐ天界に行ったから、 」
白「・・・あいつらの目的がわかるって事?」
太陽「まぁ、そういう事よ!」
白「あ、ありがとう。」
太陽「いつか私もそっちへ行くわ」
白「・・・そう」
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遊視点
俺の武器は刀。名称「黒鵺桜」たった1人の師匠から貰った刀。切り口から黒い桜模様のあざがでてくる。
遊「にしても・・・」
誰もいねぇー
皆無事だといいけどな・・・
優里は怒りに我を忘れる時があるし、
白はだるそうにしてるけど1人で突っ走るし、
・・・何より璃沙は・・・
《2》夜櫻隊〜出撃〜