文恋番外編〜太陽side〜

文恋番外編〜結菜side〜の続きです


SOS!!!
結菜です。
ただ今太陽の車に乗って、1人暮らししているアパートに向かっています!
バイト先覗きに行ったことでこんなに怒るなんて…
反省してるよ。
でも、あれから一言も話してくれない…

なにか話してーーーーーー!!!?!




カランカラン…

「受け取ってよーうちらからのラブレターなんですけど?」

「中に連絡先とか入れておいたしさ〜」

「お客様、お気持ちだけ有難く受け取りますね
では、ご注文のほうお伺いいたします…」

声をかけられるのはよくあることだが、こんなにしつこいのは久しぶりだ。

ちっ、なんで結菜じゃなくてこんな女たちと話さなきゃなんねーんだ

答えるのも、半ば適当になる
「雪カフェがオススメです」



ん???


今、太陽の大好きな声が聞こえた気がした。

奥にある角の席にいたのは、

結菜!?!?!?!


「…それ1つお願いします」

かしこまりました、同じバイトをしているトウマが答える。

トウマが背を向けるとーーー



ふふっ



え。

結菜がにこにこしてる。
俺じゃなくて、トウマなんかに。

「お兄さんきいてるぅ?」

はっ

「失礼しました、ご注文のほう繰り返します…」



さっきの結菜の顔が頭から離れない。
ってか、なんで俺のバイト先に??

最近会えなかったから、会いに来てくれたんだな、きっと。

ここ2〜3週間結菜に全然なにもしてあげれてねぇ。笑顔なんて久しく見れなかったのに、久しぶりに見たのはトウマの後ろ姿に微笑んでる結菜…?

「お前も災難なやつだよな〜」

トウマが雪カフェを作りながら声をかけてきた。

「冗談じゃねーよ全く……」

「俺なんかさ、さっき結構可愛い女の子に注文とってきちゃった♫」


ドキリ。
固まった。


「多分年下かなぁ、なんか肌白いのに頬とか赤くなっててさ。スカート結構短くて綺麗な脚してたな…」

「…………」

「それになんかいい匂いすんの。俺のオススメ聞いて頼んでくれたし。脈アリかなー??」



テーブルの上のメニュー表にマスターのオススメが書いてある。
オススメが知りたくても大抵の人なら店員にオススメなんか聞かずにそれを見て頼む。

太陽の経験上、それは多少なりとも脈アリを指していた。



「…悪い、トウマ、テーブル交換してくんね?」

トウマから雪カフェののったお盆を半ばひったくるようにして奪った。

「お、おいっ、たいよー!?」

荷物置きから自分のジャケットを素早くとる。

そして結菜のいるテーブルへ急いだ。



お待たせしました、とかなんとか言った気がする。

久しぶりに見た結菜はなんかいつもに増して可愛くなってて。

なんで顔をかくすんだ?
やましいことでもしたのか?

不安げな顔。
もしかしてさっきトウマに笑った所を見られてないか、とか気にしてるのか?


トウマの人気もなかなかのものだ。
侮れない。


くそっ


太陽の苛立ちはピークに達した。

あと1時間で上がりだから。


「お待たせ。行こ」

「うん。」

相変わらず結菜は不安げな顔でついてくる。
あれから1時間たったけど全然気持ちおさまんねぇし。


車を走らせるとき、一言も話さなかった。

「着いた」

「うんっ」


ガチャっ

先にアパートの部屋に結菜をいれて…


後ろからがっつり抱きしめた。


華奢な身体が壊れないくらいのギリギリで。

「たっ、太陽、苦しいよっ…」

うるせぇな

「は、離してったら!」

「ちょっと黙れよ」

正面向かせてキスをする。

長く、深く、刻み込むみたいに…

「…っん…んんっ……っ」


随分たって、やっと結菜を離した。

「はぁっ、はぁ、はぁ…」
結菜の腰が砕けている。

しまった、やり過ぎた…

「太陽…」

「なに?」

「バイト先にいきなり行ってごめんなさい!!」

「は?」

「だから怒ってるんでしょう??
どうしても会いたかったの」

最近会えてなかったし、と小声で、

「でも、もう来ないから、許して」

「ちがうっ!!!」
そんなことで怒ってるんじゃ……。

「???」

結菜は訳がわからないという顔をした。

「ごめんな、会いに行けなくて」

「うん、仕方ないよ、わかってる」

「結菜、笑ってたじゃん。トウマに」

「トウマ??」

「結菜の注文とってた店員」

「あぁ、あの人」

「うん。俺は見れなかったのに、久しぶりに見た彼女の顔が他の男に笑いかけてる?
許せるわけねぇじゃん、そんなの!!」

ええっ、と結菜は声を上げた

「あれは……ひゃぁっ!?!」

太陽は軽々とお姫様抱っこをして、ベットの上に結菜を落とし、自分も被さった。

結菜の両手を頭の上で押さえつける。


「ごめん、俺いいわけとか聞きたくないんだけど」


太陽は片手で結菜の両手を封じ、もう片方の手をズボンの中に入れた。
その手が悪さをする。

「ゃあだ、太陽っ…やめてよっ、」

結菜の敏感な所をクリクリ、コリコリ触る、

「やぁんっ…!」

「やめない。」
俺の中に結菜が足りない。
結菜の中に俺が足りてない。

「きっ…聞いてよっ…」

「どうぞ?」

それでも手は動かし続ける。

「だからっ、た、あんっ…太陽のほうがカッコいいなあって…っん…はぁっ思って…」

「うん、それで?」

「私だって嫉妬、したもん…そこやぁっ!!!」

「あ、ここ好きなんだ」

どっちがいい?

ここずっと触るか、指を結菜の中に入れるか。


そこ触られてたらおかしくなっちゃうよ…っ
「な、中にいれて」

ぬるっ

はうっっ…!!

「嫌とかいいながら興奮してんじゃん。すぐ入った」

指を、ゆっくり動かしていく。

「ほら結菜、続きは?」

ねぇ、太陽、聞いてよ…

結菜の目から涙が1つ、2つ、、


「…っ!!」

ゆっくり結菜の中から指を抜いた。

「ごめん。ごめんなさい、結菜」

なかないで。


「私だって嫉妬してたの。
女の子から声かけられてるし。
すごい愛想いいし、かっこいいんだもん」

ひっく、

「会いたかったんだもん〜〜!!」

ごめんなさい〜〜!!

目の前で、結菜が初めて泣いた。
俺がここまで追い詰めてた??

「結菜、ゆいな。ごめん。」

両手で結菜の涙を拭う。


それからお互いに思ってること、おもってたことを話した。


「それから、トウマのオススメ頼んでた」

「ちがうよ、確かに聞いちゃったけど、太陽が女の子たちにオススメしてたから」

「あぁぁぁーーーそういうことか」

「うん」

「マジでごめん結菜、勝手にイラついて」

「もういいよ」

「テキトーな相手にはテキトーしか言わないし」
本当は…


今度きたときは、オレンジラテ飲んで?
俺のイチオシだからさ

耳元でささやかれてくすぐったかった。
「うん、また行っていいの?」

もちろん!結菜来てくれて嬉しくない訳がないやん!!


へへへっ、と結菜がわらった。

そう、その顔が見たかったんだ。


その夜、結菜はアパートに泊まっていった。


太陽と結菜は今まで会えなかった分、いっぱいいっぱい1つになった。

気持ちよくて、なんどもした。

心まで1つになってく。


2人とも、幸せだった



文恋番外編Fin.

文恋番外編〜太陽side〜

文恋番外編〜太陽side〜

文恋番外編〜結菜side〜の続きです ※過激なシーンが含まれます 苦手な方は読まないでください

  • 小説
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  • 青年向け
更新日
登録日
2016-04-07

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