記憶 -第4話-
藍原瀬奈は遠い存在だと思ってた・・・。
藍原瀬奈は生きていると思ってた・・・。
なのに・・・。
『・・・コロサレタ・・・』
一体・・・どういうこと・・・?
翌日、私はいつもより少し遅く登校した。
昨日のこともあってなかなか眠れなかったのだ。
彼の言葉には、なにか奥があるような・・・無いような・・・。
それよりも・・・「コロサレタ」・・・って・・・?
昨日の夜、課題を済ませた私は、そうやって自分の部屋のベッドでずっと考え込んでいた。
結局答えは見つからず、気がついたら朝。
時間的には間に合うが、私としてはちょっと遅めの登校になったのだ。
「おはよ!」
「よっ!」
私がそう考えていると、後ろから二つの声がした。
振り向くと、そこには幼馴染の二人が立っていた。
一人は、葵翔子(あおいしょうこ)。
いつも明るく活発で、中学ではクラスの人気者だった。
藍原瀬奈につぎ、私にとって憧れの存在のひとつだ。
もう一人は相馬遥河(そうまはるか)。名前的には女っぽいけど、一応男。
ちょっと金髪でピアスをしているから見た目は少し怖いけど、優しくて、私たちのお兄ちゃんみたいな存在。
二人とも学校は違うけど、今でも私達は仲のいい三人だ。
私の友達は・・・たった二人・・・。
「どーしたの、真冬?なんか元気ないけど・・・」
「え?」
翔子は心配そうな表情で私を見た。
「なんか・・・今日顔色悪くね?」
遥河もそう言い、私の額に手を当てた。
「ん~。熱はねーみたいだけど・・・」
「真冬、大丈夫?」
「うっうん。ちょっと寝不足で・・・」
私は苦笑しながらそう言った。
「そっか~。無理しちゃダメだよ?」
「うっうん」
「じゃぁ、行こーぜ」
私達はそう言い、学校へ向かった。
私は学校に着くと、いつものように無言で昇降口で靴を履き替え、教室に向かった。
そして、ドアを開けた。
「あ、伊良部さん、おはよ」
「あ・・・お・・・おはよう・・・ございます・・・」
やっぱり・・・無理・・・。
私は自分を少し嫌悪しながら自分の席についた。
用具を出し、鞄をしまい、またいつものように無言で本を読み始めた。
10分後、教室に教師の声が響いた。
「席につけー」
その声で、クラスメイトは一斉に席についた。
「・・・あ・・・」
私は目を疑った。
教師の隣には、昨日のあの青年がいたではないか。
「うっそ。誰?あのせんせーの隣にいるの?」
「超イケメンじゃん!」
「うわっ。背ぇ高い・・・」
生徒は口々にそういった。
「静かに。転校生を紹介する。京谷想弥君だ」
やっぱり。彼は転校生だったのか。
「京谷。なにか一言あるか?」
教師は想弥に問いかけた。
「・・・よろしく・・・」
しかし、彼は、クラスメイトに向けてその一言しか発しなかった。
「・・・席は・・・どこですか?」
「あっあぁ・・・あの後ろの空いている席に座ってくれ」
「・・・はい・・・」
空いてる席・・・って・・・。
私は隣の席を見た。
・・・空いていた。
・・・うそでしょ・・・?
ここから、彼との高校生活が始まった。
-つづく-
記憶 -第4話-
こんにちは。
柊雲です。
なんか、更新遅くなってすみませんでした・・・。
最近アイデアがなかなか思いつかないんですよね・・・。
・・・はい。そんな言い訳はおいといて・・・。
アニメイト行ってきましたよ!
・・・約10日前・・・。
すごかったですよ~。
店内広かったです~!
・・・縦はね。
アニメイト、なんか縦はすごーーく広いんですけど、横が以外にちょい狭でした。
でも、想像以上のグッズ量、マンガ量、CD、DVD量、人の量で度肝を抜かされました・・・。
・・・やっぱすげぇよ・・・アニメイト・・・。
もう、アニメイトさいこーー!
また行ってみたいですね!
それでは、次回をお楽しみに!