坂田クンと土方センセー

生徒坂田の家庭教師土方という設定です。
ヤッてるんで苦手な方バックしましょう。


ピンポーン、
と家のチャイムが鳴った昼下がり。

部屋にいた俺は暫く無視をしていたが2回3回鳴らされる内に苛立ちが募り、とうとう階段をドンドン降りて玄関口まで向かうとガチャリとドアを開けた。

「……はい」

目の前に居たのは、黒いスーツを身にまといメガネをかけた青年だった。片手にはサラリーマンの様なバックを持ち、見るからに仕事が出来るオーラを漂わせていた。

「初めまして,今日から家庭教…」

「結構です」

俺は男が何かをいう前に再びドアを閉め鍵をかけた。外からは素っ頓狂な声が聞こえる。

「は?!ちょ…結構ですとかそういう問題じゃねェんだけど?!」

ドアを叩く音が耳障りで、1度ドアを思い切り蹴り飛ばしてやると音は止んだ。



俺は「先生」というものが嫌いだった。
俺は今銀魂高校に通う二年生。来年受験なのだが不登校になっていて、ろくに学校なんかに顔を出していない。

そう、高校一年の後半頃だった。
クラスで起きた窃盗事件に、何故か俺が疑われクラス皆が俺を軽蔑するような目で見るようになった。結局犯人は分からぬまま、進級を迎え二年に上がった今でも影口を叩かれ、一時はネットの裏掲示板にすら載ってしまった。

先生は、何をしていたのか。
何もしていなかった。いや、何も出来なかった。その窃盗事件の被害者が学校の運営に関する影のドンの様で、圧力が掛けられたのだ。いわば、俺は嵌められた。そんな事もあり、そもそもそんなに信頼していなかったものが、更にそれを失ってしまい、今では「先生」なんていうもの一括りに腹が立つのだ。

だから今更家庭教師なんて,うざったくてならない。きっと親が、学校に行かない俺を心配してくれてるのだろうがそんな配慮は今要らない。


ドアの前から、
気配が消える事はない。
俺は仕方なくドアを開けた。


「帰ってくんね、警察呼ぶぞ」

「家庭教師に向かってなんつー口の利き方しやがんだ。とりあえず中入れろよ」

ズカズカ入ってくる男に戸惑いながらも、こいつは本当に教師なのかと密かに苦笑いした俺がいた。


「んで、そもそも御前誰。」

「だから、家庭教師っつってんだろうが」

「違ェよ名前だよ」

「……土方十四郎」

「へー、土方サンね」

部屋に案内すると土方と名乗る男はぐるりと室内を見渡した。あまり心地よくないそれに、軽く嫌悪感を抱く。男にジロジロ部屋を見られて平気なほど、健全な男子ではない。

「あんま見ないでくんね?うざったい」

「はっ、悪ィな」

案外簡単に引き下がった男はドカリとベットに腰掛けた。俺は仕方なく、親がいない為自分で珈琲を運んでやる。土方は礼を言うと珈琲を口に含み、バックからゴソゴソ紙を取り出した。

「ん。これ」

差し出されたその紙に視線を移せば、沢山の数式や文章がギッシリ詰まっているのが目に入った。それだけで、なんとなくゲンナリする。それを見た土方がクククッと喉の奥で笑った。

「一応プリントは作ってきたぜ。御前のレベルに合わせてるつもりだ。どうだ?解けそうか?」

紙を凝視する俺の顔を覗きながら土方は俺を真っ直ぐな目で見つめている。俺はその視線にいたたまれなくなって,思わず紙を突きつけた。

「無理。難し過ぎる。本当に俺に合わせて作ったのかよ」

本当はそんな事なかった。
本当は解ける問題だった。
土方はちゃんと俺の学力を前もって調べておいてくれていたのがよく伝わった。


でも、それが逆に気に食わなかった。

「あれ、まじでか。悪ィ,俺のミスだ」

「…ふーん。しっかりしろよな」

俺の言葉に一瞬眉間に皺が寄ったが気のせいだったのだろうか、俺に詰め寄ると紙の束を机においた。

「なんだよ」

「この位、解けなきゃマズイの分かってんの?」

本当にこいつは家庭教師なのだろうか、
とんでもない言葉遣いで責めてくる。
…俺も人のこと言えないけど。

「分からねー問題を、どう解けって?それを教える為にあんたら【先生】がいるんだろ」

タイミングは恐ろしいもので。
俺は今とんでもない事を言ったと自覚した。
別に高校の事件の八つ当たりをこいつにしたつもりはない。けれど、と俺の胸がキリリと傷んだ。


「そうかよ。…お前の過去は調べた。お前が教師に持つ不信感を。そしてその不信感がとてつもなく大きいものかを」

そこまで言うと、土方は言葉を止めると「…悪ィ」と呟き話すのを止めた。何かゴソゴソ動き出したかと思えば、煙草を取り出し火をつけそれを咥えている。

「お前、本当に家庭教師かよ。生徒の家で普通煙草吸うか?」

「あ?いいだろ、別に。それとも何だ,お前煙草は健全じゃねーとかぬかしやがんのか」

人をなんだと思ってるんだ。
ここはあくまで、俺の家だよ、俺の部屋!
煙草臭くなんだろうが。


無言で窓を開けると、俺が黙認したとでも思ったのだろうか口元を少し緩め優雅に紫煙を吐き出した。


少しだけ、
煙を吐き出した口を見つめてしまう。


……なんでそんな形良い口してんだ。


「そんなジロジロ見んなよ。なんかついてっか?」


俺の考えてる事なんか知らぬ感じぬ土方は、
再び煙草を咥えるとまた煙を吐く。

「なんでもねぇよ」

ふい、と視線を外した。
そう、よく見てみると何気にイイ男なのだ、この土方は。気に食わねぇけど。



……最近自慰する前に寝ちまうからなぁ。



……溜まってんのか、どうりでムズムズするわ。


……あ、良いこと思いついた。



「なぁ、土方」

俺に名前を呼ばれた土方は眉をピクリとさせこちらを向いた。長いまつ毛、男の癖に無駄に白い肌、噛み付きたくなるような唇。全てを兼ね備えた男を困らせようと、俺は行動に出た。

なに、ちょっと困らせるだけ。

んで、俺は楽になるだけ。


「教師なんだよね。だったらさ、ちっと俺の話聞いてよ」

「おう、どうした」

俺は言うが早いか、
土方から煙草を取り上げるとそのまま床に押し倒した。

「…ちょ……っ、どけ坂田」

男に迫られた事があるのだろうか、
土方は意外に冷静に声かけてきやがった。
とことん腹が立つ。
俺はムカついた勢いのまま、土方に噛み付くようにキスをした。

「…んぐ…っ」

顔を背け抵抗しようとする土方を両手で押さえつけ,切れた唇から出る血をペロリと舐めると無理に舌を割ってより深い口付けにする。

「さ……か…っ…ん…」

俺の名前を呼んだんだろうか。
聞こえないと無視すれば一瞬口を離し、
息を吸い込むとまた口付けをした。

「ふ……ぁ」

大の大人が、しかも男が、本気で抵抗すればいくら男と言えどどうにかはなる筈だ。それをしないと言うことは、一体どういう事なんだろうか。

「……抵抗,しねェの」

「大人舐めんな……坂田」

上目遣いで頬を赤くさせ、目に涙を潤ませながら言われても説得力も何もない。俺はもう一度唇に軽いキスをした。

「先生きらいだから、困らせたくて。煙草良いなら,これも良いだろ?センセー」

「お前…なぁ……こういう事をする意味分かってンのか…?」

あーはいはい,今更説教なんて聞き飽きた。
どうせあれだろ、「愛がどうたらこうたら」って言うんだろ、教師の決めゼリフですかコノヤロー。

「俺にそういうの,通用しねェから。」

「なっ……ちょ,何処触って…っ」

俺は土方の股をまさぐり乍口付けを続ける。だんだん抵抗していた力も徐々に抜け、今ではとろけた顔になっていた。ついニヤリと笑うのが我慢出来ない。

「ぁ……ん、さか…っ」

欲情的に,切なそうに呼ばれた名前に,その時俺は初めて心の中のどす黒い獣が呻きをあげた事に気づいた。



俺の下で啼かせたい。
このとろけきった顔を俺だけのものにしたい。
コイツを俺に従順させたい。


「あぁ…もう。センセーがそんなエロいなンて,犯罪じゃね…?」


俺の息子も大分限界だったが、土方のソレももう限界は近いようだった。トランクスをずらせばはち切れそうなソレを口に含んでチロチロ舐め始める。

「ぅ……あぁ…っ、やめ…」

面白いように出てくる苦い先走りの汁が、俺の口内に広がった。喉奥まで咥えれば口をすぼめ乍吸い上げるとあっけなく達した。

「……あああっ、んぁ!!」

腰をピクピクさせれば,虚ろな目をして俺を見つめる土方。俺は口内に土方の汁を残したまま口付けをすると、相手にも味わってもらえるように唾液と共に流した。

「……苦い、」

その隙に軽く後孔を見るとヒクついてるのが良く分かった。前に1度,此処を使って抱かれたりしたのか…、そんな嫉妬に身を任せれば土方をうつ伏せにし穴をじっくり眺めてやった。

「や…あんま,見…んな」

俺の視線に耐えきれなくなったのか,身体越しに俺を見詰めると恥ずかしそうに顔を赤くしている。

どうしてこいつは、
俺のスイッチを押すのだろうか。

「はっ…俺も限界。突っ込んで良い?」

一応指を後孔にいれるとすんなりとそれは受け入れ、中の肉が指に絡み付いてきた。この中に入れたらどれだけ気持ちが良いのだろう。確認し終われば俺の動きは早かった。

「あっ…坂田っ…!!入らな…い、無理っ」

俺の立派な息子を押しあてれば身体は拒絶の反応を見せるがそんな事は構わない。構ってられない。ここまで煽ったのはセンセーなんだ,センセーが悪いんだ。

「ぐっ……キツ…っ、」

無理に腰を押し進めると土方は泣き叫んだが、俺はニヤケが止まらない。思った通り,中は温かった。寧ろ熱いくらいだった。

人の体温がこれ程まで良いとは、
知らなかった。

俺はまるで飢えた獣の様に腰を振った。

その度に土方の前立腺に擦れるように上手く揺らし、土方の甲高いが心地いい嬌声を耳に焼き付けた。涎を垂らし、だらしなく揺さぶられる土方だったけど、そのうち自らも腰を動かし始め、いつしか2人で2人を求め続けていた。

「あっ…、あぁ……ん、は…ぁ、」

規則正しい喘ぎ声を紡ぎながら、土方は手を伸ばした。それに気付き優しく握ってやる。

「イク……も、無理っ……あああ、銀時ッ…!!」

「イけよ……センセー、」

グイッと最奥を突いてやると、
身体を痙攣させ腹と床を熱で汚しクタリと動かなくなってしまった。

自分も遅れながらもう一度最奥を突き,その締め付けで中に熱を吐き出した。

「はっ……はぁ……はぁ、」

荒い息を吐き乍気を失った土方を見つめ,優しく頬を撫でてやった。改めてみると、ホントに綺麗な顔。俺で、汚したくなるような…。

独占欲は恐ろしいものだ。


センセー…
頭は良くても身体の躾はまだだったんだね。

大丈夫、
俺がしっかり教育してあげるよ。

俺しか抱いてもイけなくなるように。

他の奴にこんな面白い玩具は渡せない。



渡さない。



ふは、宜しく。



土方センセ。


-fin-

坂田クンと土方センセー

坂田クンと土方センセー

いきなり家に来た家庭教師土方を、生徒坂田は面白い玩具が来たと思い…

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-03-31

Copyrighted
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