もやし転生物語
sfであって、sfでは無い
「う、うあああああああああああああああああああああああああああ!」
僕は叫んだ。
なんせ、今僕は、大好きな少女に食べられようとしているのだから。
い、いやこれは決して下ネタではない。
ただし、僕はやばい、怖いなどの感情もあるのだか、大好きな少女に食べられるなら本望だ。と、思っている。
「状況を整理しろ。俺。みつる!」すこし落ちついた僕は,状況を整理するべく、
思考を巡らせる。
「そ、そうだ。あの時だ……」
「はああああ。」僕は今、学校の廊下で非常に落ち込んでいる。
何故かって?
それはもちろん、テストの成績が悪かったのだ。
五教科で230点はありえんだろ?
「親に怒られるーーー。」僕はまた呟く。
そして今、僕はある選択を迫られている。
テストをトイレに流すか、紙飛行機にするか、正直に親に見せるか。
というか、彼は前の二つを選んでも親に怒られることにきずいていない。
「よし、トイレに流そう。」僕はそう選択し、トイレに向かった。
トイレの個室
「テストなんてなければいいのに。てか、テストが無い世界、いや、テストをしない物(者)になりたい。」そんなことを呟きながら、僕はテストを流そうとした。
その瞬間、
洋式トイレが光、中からおじさんが出てきた。
「貴様の願いをかなえてやろうか?みつるとやら。」おじさんが言った。
その時僕は後先考えず、答えを口にした。
「お願いします!今すぐに!」このときの僕は知る由もなかった。とんでもないことになろうとは。
「よかろう。貴様の願い、このトイレの神様がかなえてやろう。」おじさん、改ため、トイレの神様が持っていた杖を振った。
その瞬間、僕の体が青く光り、気が付いたら大好きな少女に食われる寸前だった訳だ。
「どうしよう、どうしよう。状況がわかっても何も解決しないじゃないか!」
そのまま彼は、自分の転生した体を見ることが出来ずに……
少女に食われた。
今度彼が、また別の神様に転生作業をされ、見た目がもやしだったことを告げられ、驚き、彼が別の世界で無双するのは、また今度。
やあやあ、諸君。ん?もやしじゃ無いぜ。
今、俺は異世界ベルシンドで剣士をやっている。
若林みつる改め、 ハヤシヤ・ワカシ で過ごしている。
そんな僕は学生から、もやしに転生し、今は無双剣士に転生して生活している。
いやー、もやしの時に好きな女子に食べられて死んだんだけどね、気が付いたら目の前に、すごいかわいい女神さまが居たんだよ。
俺は、その女神さまに転生してもらって生活してるよ。
最近では巷で、無双剣士と言われている。
だけど今、俺は最大のピンチに直面している。
俺はオークの群れを虐殺しているところで、群れの奥に入りすぎ、後ろからとらえられてしまった。
しかも、そのオークメスだった。
「さあさあ、私といいことしましょ?」と言いながらオークは俺の上に覆いかぶさってきた。
その後はあんまり覚えていない。
まあ、覚えていない方がいいこともある。
俺があの後、目が覚めたとき、またあの女神さまが居た。
「あの、どうして僕死ぬたびに生き返らしてくれるんですか? あと、さっき俺、どんな死に方しました?」
死に方に興味がわき、聞いてみた。
「面白いからです。神達は毎日あなたの可笑しい姿を見て、笑っています。死に方は……あのメスのオークに精気強い取られて、干からびて死にました。」
「うっそーーーーー……」
「ほんとです。女神は嘘つきません。あと、貴方はまた、神様の暇つぶしのために転生してもらいます。」
「あ、はい……」
「それでは、若林みつる様。お気をつけて。」
そう言って女神が手をかざすと、俺の体が青く光った。
目が覚めると、辺りは明るい部屋だった。
手を出そうとすると、手がない。
よく見ると、周りが袋らしき物で囲まれている。
嫌な予感がしながら、自分の体を見ると……
「俺……また……もやしに転生しちゃったーーーーーーーーーーー!?」
そのころ、天界
「やはりあ奴は面白いな。」
「そうですね。」
もやし転生物語