髪飾り

三日月ver

ねぇ、覚えてる?
僕達が初めて出会った日を

白く やわらかく
静けさの中に 暖かさがあって
君は 春の太陽だった

そんな君を僕は3回目の春を迎えても一人占めできているんだ

いつかあげた
髪飾りも 輝きを増して

その後ろ姿を
きっとこれからも
忘れる事はない

あぁ、恋をしている
愛させてくれて、ありがとう

太陽ver 〇

幼い頃の記憶は月日と共に曖昧な思い出になっていく。
私の宝箱に入っている赤いリボンの髪飾りも色あせてきていた。
この髪飾りは、あつい夏の日の不思議な出会いを思い出す。

せみの声をききながら川で遊んでいた私は
石でできたトンネルをみつけた。
吸い込まれるように私はトンネルの中を歩いていた。
トンネルをぬけると夏の太陽で輝く滝が見えた。
ふと、せみの声がしないことに気づいた。
不思議な空間、時間が止まったような感覚。
きこえるのは水が落ちる音と、風に揺れる緑の音だけ。

まわりを見わたすと、人がいた。
腰までの髪を赤いリボンの髪飾りで一つにまとめている後ろ姿がみえる。
近づこうと一歩ふみだすとその人はこちらを向いた。

その後の記憶はもう私にはない。
幼い頃の記憶は思い出になってしまったのだろう。

髪飾り

髪飾り

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-03-29

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  1. 三日月ver
  2. 太陽ver 〇