私はどこか

見える光景は写真のようで
地に足をつけている感覚がなく
音はくぐもって聞こえる
これは現実か

何の感慨もなく日々を暮らし
何も考えず人と話し
何の感情もなく物を食べ
人の恩を忘れる
私は人間か

気づけば孤立し
忘れ去られ
すり抜けるように追い越される
私は幽霊か

私はどこか

私はどこか

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-03-28

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