片道の虹

ハーメルン発の夜行列車
昏い冬の旅路
僕がきみを渡るたび
キリトリ線で繋いだ
片道の虹が千切れていく

もうすぐ僕は
きみを渡り切ってしまいます

きみが一度も僕を振り返ることなく
僕を渡り切ってしまうからです

片道の虹

片道の虹

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-03-28

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted