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サタマギ

エスペクトロフィリアの子の過去
結構短く、たくさん出します(笑)

鳥籠

青い空。
子供の声。
ボールが宙を舞う。

コンコン
ノックの音が部屋に響いた。
気力と光を失った目でドアを見る。
「失礼します」
白黒の衣装を身にまとった女性が入ってきた。私のことを見ずに床に這いつくばり掃除する。
その中私は静かに目を閉じた。

生まれつき病気を患いベッドにて絶対安静を強いられているのだ。
母はそんな私を看病、仕事と繰りかえしているうちに気を病んでしまい、自ら命を絶ったと聞いた。
父は大きな会社を立ち上げているため大きな責任を抱えているため仕事ばかりで私と遊ぶ時間があまりなかった。
だから来るのはメイドさん、お医者さん等。
せめて寂しくないようにと部屋は桃色基調で可愛らしいぬいぐるみが置いてある。
しかし私にとってはそんなものより愛がほしかった。

「ねぇみてパパ!描いたんだ」
クレヨンで手を汚しつつも、震える手で頑張って描いた家族の絵。
でも周りのコック、執事、メイド。そして父は素通りしていく。
酷く悲しく何度も描いた。母の写真を何度も見て。
だけどある日見たんだっけ。
夜雷が怖くてお気に入りのうさぎのぬいぐるみを抱えて父の部屋に向かった。
雷が落ちる音と一緒に聞こえたのは父のすすり泣く声。
私は慰めようと思った。でも足はすすまなかった。
理由はわからない。前に動けずそのまま自室に戻った。
何故だっけ。あの時父を支える存在になれば私を好いてくれたのかな。
あれ、今の言葉だと私は父に愛されてないみたいだ。

「お嬢様、昼食の準備が整いました」
目を覚ますと視界にハンカチで私の頬につたう涙を拭くメイド。そして窓から射す日の光で綺麗な水色の部屋だった。
「あ…」
喉が渇いた。それすら言えなくなっていた私。足の感覚がなくてメイドの手を借りて上体を起こす。
そしてメイドがスプーンでほぼ液体といっていいほどのご飯を私の口に運ぶ。
噛み砕く力もなくなっているためこれでちょうどいい柔らかさ。ぐちゃりぐちゃりと気味悪い音が脳内で反響する。
そして皿の中身がなくなるとメイドは一礼して部屋をあとにした。

外から声がする。
あれ、今度は右耳が聴こえなくなってしまった。
左手が痺れて小刻みに震える。
火傷したかのようにただれた首がかゆい。
寒い。怖い。

「…」
絶対安静。それを信じれば父のもとに行ける。
食後の薬を飲み、私はベッドに埋もれた。
眠気に襲われそして同じことの繰り返しの一日の幕閉じた。

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文才が家出してもうた…
国語のテストで「感覚でできる」言う人の顔にラフレシア投げたい

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病気持ち 幼きフィリアの過去

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  • サスペンス
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