私の壮絶な過去

始まりは16歳。高校生。

当時私は16歳。高校生。

こんなに辛くて悲しい現実が、これから待ち受けているなんて想像してなかった。


私は地元の生活科に入学した。
これからどんな友達に出逢って、どんな恋をして
楽しい高校生活が送れるのだろうとワクワクしていた。


入学してすぐに友達ができ、その友達から
男の子で仲良くしてほしい同級生がいると
言われ、友達くらいならと軽い気持ちで
その男の子とアドレス交換をした。


すぐにその男子からメールが入り
夜に電話がかかってきた。


名前はこう。こうは私に可愛い、一目惚れしたといってきた。私は幼い頃から恥ずかしがり屋な性格で、可愛いと言われる事が素直に受け入れられなかった。


その日から、こうは私に毎日メールと電話をしてくるようになった。


次第に私も連絡するようになった。


自分の悩みを毎日聞いてくれる、こうに
惹かれていった。


その当時、私は家族と仲良くなかった。
2歳離れた姉とは口を聞かなくなり、母とも
全くコミュニケーションがとれていなかった。


凄く凄く寂しかった。

誰か私を見てよ。認めてよ。っていつも心奥底に思っていた。

そんな頃に、出逢ったこうに対して
私に安心感を与えてくれる人。
そう思っていた。


これから起きる壮絶な出来事も知らずに
ただ、その時がよけれはいいと思っていた。

私の壮絶な過去2

こうは俺の家に遊びにおいでと誘ってきた。

親には女友達の家に遊びに行くと嘘をついた。

嘘をついてしまった事に抵抗があったが
その反面、親に気づいてもほしかった。

でも親は心配している様子もなかった。
それがさらに寂しく感じた。


だから、こうに沢山話した。
うちの親は心配もしてくれないって。
こうは全部話を聞いてくれた。

本当に優しくて、こんなに自分に優しくしてくれる人は他にいないと思った。


これがどん底の始まりだった。

私の壮絶な過去

私の壮絶な過去

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-03-19

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