主婦の奇妙な夢

続きものです。未熟な文章ですが見ていただけたらうれしいです。

風がふいているのだろうか?
温かく心地良い風。

私、寝ていたのかしら?


あぁ、寝ていたのね。

だけど、おかしいわ。
窓も開けていないはずなのにどうして風がふいているのかしら?

それにこの光。

まぶたを開けるがあまりにまぶしくて、私は手で光を遮り、辺りの景色を見る。
そして一瞬、思考回路が止まる。

緑、一面の緑…!!

辺りは心地良い風にふかれている草原。

私、まだ夢を見ているんだわ…

そうじゃなければ、天国かしら?
だとしたら良かったわ。
地獄ではなく、天国に行けたのね!

いやいや、そうではなく、もう一度よく考えて今までの経緯を思い出さなきゃ!!


今日はたしか、そういつものように朝起きて、ご飯作って旦那送り出して、かなは高校に行って、りかは文句言いながら中学に行ったんだわ。

そして、家の掃除をしていて…そして…!!

そして……!!

思い出せない…。
そこからの記憶がない。
いくら思い出そうとしても……そこのデータだけがポッカリ穴があいたように空白なのだ。

頭をかかえる。
無理矢理思い出そうとしてみると頭痛が襲う。

「ここにいたんだね」

え?

背後から男の人の? いえ、もうちょっと幼い男の子かしら?

振り向くと

「ブルルル」

「ひぇっー!!」

逆光で良く見えないが大きな馬?
ビックリし過ぎて、私は慌てて飛び退いた。

「え? え!? なにこれ~!?」

すごい迫力に圧倒され更に後ずさりすると

「どうしたんだ? セーラ」

不思議そうに問いかける先ほどの男の子? の声。
その声の主が馬から降りてきて……。

片膝をつき、私に手を差し出してきた。

年は…… 18くらいかしら?

金色の髪の毛にとても綺麗な青い目。
心配そうに私の事を覗き込んでいる。

イケメンね! イケメン!!

そういうのにはあまり興味ない私なんだけど、彼の青い目が綺麗すぎて思わず見とれてしまう。

「セーラ?」

はっと我に帰る。

「はい? えーっと…」

まず、セーラって私の事かしら?なんて考えていると…

「え?」
急に私の身体をイケメンの彼が抱きかかえる!

まさか!?
これってえーー!?

イケメンの彼が私をこのおばさんの私をお姫様抱っこしているんです!!

「ちょっと、私重いわよ!! 重いでしょ? 無理しないで!」

焦る私。

「重くないけど…」

確かに涼しい顔の彼。

「セーラ、そんなに体重ないじゃん」

彼の言うように私も体型がスリム化しているようだ。

手も指も綺麗にスッと細くなっている。

「乗って」

そのまま、私を馬の背中に乗っけて、後ろに彼が座る。
そして手綱を引き馬が走り始めた。

やっぱり夢よね!
だから何でもありなんだわ!

そう自分を納得させようとしたけど……

段々とスピードを上げる馬の背中で振り落とされないように捕まる。

必死だ。

こんなリアルな夢あるー?

主婦の奇妙な夢

主婦の奇妙な夢

主婦の夢の話です。

  • 小説
  • 掌編
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  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-03-18

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