ごちそうさま、おやすみなさい

文野志暢

すやすや

ぐうぐう

むにゃむにゃ

みんな ぐっすり眠っている

のっしのっしのっし

おや、部屋に誰か入ってきた

「お腹がすいたよう」

入ってきたのは ばく
彼の 好きなごはんは 悪い夢
どうやら 今日はまだ ごはんを食べていないみたい

「追いかけられてる夢、怒られている夢 誰か見てないかなあ」

この部屋にいる人は みんな笑顔で 眠っている
ばくの だいすきなごはんは 無いみたい

のっしのっしのっし
ばくは ごはんを探して いろんな家に いく

くんくん くんくん
ばくが 自慢の鼻で においを嗅いだ

「こっちだ!」

そう言って ばくは 走る

びゅんびゅん
びゅんびゅん

たくさんの家を 通り過ぎていく
走った先には 苦しそうな顔をして 眠る 男の子
男の子の 顔を見て ばくは にっこり笑う

「おいしそうな 悪い夢。みいつけた! いただきまーす」

そういって、男の子の夢を 吸い取った。
悪い夢を 吸い取られた男の子の 顔はにっこりに

もぐもぐもぐもぐ
ごっくん

「おいしかった、ごちそうさま。おやすみなさい」

ばくは そう言うと どこかへ 行った

ごちそうさま、おやすみなさい

先日夢でGに襲われました。
夢占いの結果を見て納得しましたが、獏に食べてもらいたかったです。

ごちそうさま、おやすみなさい

みんなが寝静まる夜、おなかを空かせたばくは家々を渡る。 第1回 おやすみ前のお話投稿コンテスト応募

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