朝が来る前に。

そのときの気分、で
のこりの時間を持て余す。
きょうは何したっけ?どんな天気だっけ?
ずっと胸にしまいこんでいた秘密、
はっと気づけば丸見えになってることもしばしば。
だれにも見つけられてないといいな。
れんこんの穴の向こう側、
もやもやした気持ちが見え隠れする。
しらない向こう側が見えればいいのに。
らいとの当たらない布団の中。
ながした涙は枕に吸い込まれて
いなくなったようで、ずっとそばにいる。

朝が来る前に。

読み方も感じ方も一通りじゃない。

朝が来る前に。

朝が来るまで、お布団の中はあたたかくて、どんな自分も包んで隠してくれる。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-03-13

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted