短歌
素人の書いた短歌です。一笑してみてください
2008年8月22日までに書いた短歌(多分)
人の生と死の過程
春
手紙から内容読んで雫たれ幼い日々の親との花見
常しえの闇の中から一筋の光り輝き休まる春日
他者の死心痛める慈悲の愛その人間は抱擁の春
魂の苦悩の中で夢を見る無数の桜臨終の美
人生の春の序説の物語終わりは見えぬ人物語
春出会い想い積み上げ別れゆく再び出会い永遠(とわ)の式する
意識下の何時か見た物想い深けそれが桜と思い死に逝く
人により時間(とき)の流れは変わりゆく花見の季節死の床刹那
春風の優しい音色心地よく他者の心包み込む自我
季節替え新たな道を歩む者旅の先には未知の遭遇
大人達子供の中に希望見る桜は芽吹き子供は巣立つ
人と人その繋がりが絡み合い世界を創り花を咲かせる
夏
蓄々と罪の積み木が重なりて心うごめく蝿の屍
夕立の雫見ながら座り込み考える人考える自我
石の意思聞こえるはずの無い声に耳傾ける夏の宵越し
罪の意思罰受けても消えはせぬカルマを減らす宵越しの夏
一つやるその積み重ね物創り自然の中の重ねた一葉
幾千の時を永らえた大木も落雷により生命亡くす
我を無くしただ舞うだけの蚊のように目的無くて廻る歯車
武術を通じて子等の心知る稽古の後に花火で戯む
幼き日水面で戯(たわむ)夏送り歳重ね今囲碁で戯る
独り者記憶の底にこびりつく海水浴の遠くの記憶
限界の果てに見えるは繊細な千枚の葉の玄海境
蝉時雨その響きには感嘆の心の響き共鳴する
秋
幽玄の心の嘆き蠢きて思い出したるひぐらしの声
安らかに死に逝く様を見守りて葬儀の後にひぐらしが鳴く
道程で生きるてる意味探り出し晩秋時に答えを悟る
人と人争い事は絶えはせずもめにもめあい互いに枯れる
儚(はかな)の世現実と夢区別なくやがて死に逝く壱輪の華
秋深し答えを求め旅に出て空を知る為寺での禅を
観音を見つめて想う自己の生昔ふりかえ朽ちてゆく華
師の心トンボまう時死ぬ心弟子は見守り残るは虚無
冬
ひとすじの冬の木漏れ日感じけり外は冬でも内は春の日
繰り返し氷ノ華を見つめてる儚い華の墓無い自分
死神のはいずる気配聞こえけり心の隅で懐かしの春
水でなく寂しい粒が降り注ぐ無音の中で見てる罪人
良き疲労心休まる死出の旅添えられる華朽ち死人花
不条理つねにこの世は運のみの神の見えない年越しのサイ
白銀の光り輝く世界には誰も居なくて心休まる
努力の成果は結果そうでなし過程いも大事至る冬の日
雪の日に温かな物くれた人昔の事で思いは出せず
不安から絶望になり朽ちてゆく人の生とは朽ちる花束
最後には希望を見つけこの世去る外は雪溶け生命(いのち)は廻る
無
四季廻り死期の近づく識別時色は無くなり式が始まる
色の無い灰の世界で見つけた木死期近づくと木からは落ちる
暗い日々四季はなくなり景色無し日は既に落ち明ける夜無し
引きこもり四季の感覚無くなりて全てあきらめ死待つ一葦(あし)
真実を求める気持ちはありはせど一つの華の起源わからず
始まりの因はわからぬ果は過ぎて廻りに回る全ての季節
人生で学び得るもの多いけり四季を通じて心を育む
短歌