深海


深く深く

ゆっくりと

堕ちていく


耳の奥に響く轟

これは何の音

これは誰の声


身体が重く鉛のよう

堕ちる堕ちる

どこまでも


どうしてキミはそんなにも

気持ちよさそうに泳ぐんだい

ボクにはどうもこの海は

ひどく息苦しくってたまらない


周りを見渡してみれば

どいつもこいつも気持ちよさそう

この海を我が母胎のように

安らかな顔で泳いでいく


堕ちる堕ちる


暗く冷たいこの海は

ボクを深みへと導いていく


堕ちる堕ちる

どこまでも


堕ちる

堕ちる


どこまでも


どこまでも

深海

深海

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-03-03

Copyrighted
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