いつもと変わらない……
流れ去る時の中で、君は階段を駆け上り
僕は息も絶えだえで追いつかない
僕がどんなにその曲を聴こうとも
僕が何度その曲を聴こうとも
君の心にその調べは届かない
昔見た夢も その方法も
小さな積み重ねは、明日にどうつながるの
ちょっとしたきっかけだけで 悩みが山ほど落ちてきたり
今まで積み重ねたものが崩れたり
卑屈になったり ウジウジしたり
せっかくした作り笑いも くしゃみ一つで消え去った
暗闇─の公園で、一人涙があふれ出してきて
でもこらえて 僕は歌うよ
君の心に明かりが灯りますように
君の記憶に小さくてもいい 僕の欠片が残りますように
へこんだ心
なかなか青にならない信号でさえもじれったくて
昨日までの世界はどこに行ったの─
皆過去を忘れて 今を歩いているようにさえ見えて
でも誰もが影を抱えながら
ただ一つ前の一歩を踏み出すんだ
烏が飛んだ──
毎年─来る、この霞んだ空。
いつもと変わらない、君の言葉。
いつもと変わらない……