初恋

まど

知らないうちに燃え上がり
知らないうちに鎮まっていた
なけなしの炎よ
名付けられなかった感情よ

ふと 僕はお前を見つけた
石鹸色した蝶々の飛行に
ふとした夕闇の薄暗さに
少しの悲しいをため込んだ、
僕の濁った奥底で
長らく燻っていたお前を

他愛ない胸に満ちていた
焦がれた匂いに
僕は今になって咳をした

初恋

初恋

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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