想い

授業が始まるまで 教師であるあなたが来るのを
周りの生徒と 同じように待っていた

初めて会うあなたは どんな教師なのだろうと
怖いのか 優しいのか 普通、なのか

それなのに・・・

この感情はなんなのだろう 
あなたが現れた瞬間 私の鼓動は高鳴った
あなたはそんなに優しい目をしているわけでもなく
そんなに目を惹くような外見をしているわけでもなく

あなたが気になり わたしはあなたに会いに行く
質問があると偽り この感情の名前を探すため
あなたに会いに行く

偶然触れ合った手が 温かく
また胸が高鳴る

あぁ、そうか
私はあなたが好きなんだ
教師として現れたあなたが・・・
これは「禁断の恋」なんだ・・・

近くに来て気づいたよ
私は、あなたの悲しそうな目に
小さい でもどことなく居心地のいいその声に
惹かれていたんだな、と

もし、あなたが私の想いに気づいても
教師と生徒の関係で終わらせたい

私はまだ「憧れ」と「恋愛」のちがいに
気づけていないから


私に初めて気づかせるのはあなただとしても

想い

想い

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-05-05

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