いつまでもいつまでも続くと思ってた。
本当だよ、嘘なんかじゃない。

君が
俺はお前をいつまでも待ってるよ
って言ってくれたから、いつまでもを信じてた。

だけどいつまでもなんてどこにもなくて、残ったのは黒と穴といつまでも続く後悔。
いつまでもがどこにもないならこの後悔のいつまでもさえいつか終わりが来るなら。

それはそれで寂しいのかもしれない。

生ぬるい夏の朝の海のような幸せな微睡みは粉々になって夢の中へ消えていった。

そういえば夢の中で君は
大人になってしまったんだよ
って悲しそうに笑っていたけどもしかして私のせいなのかな。

私は“いつまでも”変わらずに待ってるからさ、君がどんなに大人になって変わってしまっても必ず見つけ出すからさ、海が終わる前の日にまた会おう。

その時はあおかったあの日々を思い出してまたあの約束をしよう。

愛する君へ。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-02-16

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