愛のうた

きみが作った歌をきれいというには簡単で
賞賛だけじゃ足らないって気づいてる夜更けは意地悪だ
朝になってきみを馬鹿にしたって構わないのは
きみだって大して僕の賞賛に価値を抱いてないんだろう

肩を寄せあって愛を紡ぐのは簡単で
現実だけじゃ足らないって気づいてる毎晩、意地悪だ
明日になってきみが裏切っても事実なのは
元から理想が理想のままだって諦めてるんだろう

やさしい歌が聴きたいんだ
いつ触れたって狂えるくらい
鼓膜にはりつく歌がいいんだ
やさしい歌が歌いたいんだ
いつ見たって眩しいくらい
きみを離さない歌がいいんだ

きみがついた嘘を今日本当にできるように
試行錯誤バカになる朝があったってそれでいいんだ
昨日のきみがきみじゃなくてもうれしいのは
僕の中できみが揺れてる証拠なんだろう

甘えた仕草でわがままを言えばいい
不完全な互いに見切りをつけていいんだよ
嘘も理想も似たようなものだったと
気付く大人になっていいんだ

やさしい歌が聴きたいんだ
いつ触れたって狂えるくらい
鼓膜にはりつく歌がいいんだ
やさしい歌が歌いたいんだ
いつ見たって眩しいくらい
きみを離さない歌がいいんだ

やさしい歌が聴きたいんだ
いつ触れたって眩しいくらい
きみと嘘つきになりたいんだ

愛のうた

愛のうた

好きになればやさしい気持ちになるけれど。 葛藤を受け入れれば愛になる。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2016-02-13

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted