邪念は池の底に沈めておきました。

穏やかに朗らかに毎日が過ごせるように
池の水は凍ってしまいました。

春が来て氷が溶け出した頃、
邪念は池の底で眠っていました。

いつまでも安らかに眠っておくれ、
夏が来ても秋が来ても冬が来て

また、春が来ても。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-02-12

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