記憶 -第3話-

藍原瀬奈・・・。
私にとってとても遠い人物だと思っていた藍原瀬奈・・・。
私の憧れのあの藍原瀬奈が・・・。

今、私の目の前にいた。

「あ・・・あなたが・・・藍原・・・せ・・・瀬奈・・・?」
「・・・そうだ・・・」
うそ・・・?
この人が・・・藍原・・・瀬奈・・・?
私の頭の中は真っ白になった。
でも、もしも本当に彼が藍原瀬奈だったら、彼は9~11歳でデビューしたことになる。
そんなこと、常識的に殆どありえない。
この疑問に答えるかのように、彼は蚊の鳴くように小さく、感情の無い声で言った。
「・・・正確には・・・ぼくの・・・兄・・・」
そういうことか・・・。
それならありえる。
「・・・でも・・・」
「・・・でも?」


「・・・もう・・・いない・・・」


「・・・え?」
もう・・・いない・・・?
・・・どういうこと・・・?
いないって・・・??
「・・・もう帰る・・・」
私の頭の中に疑問符が踊っていることにも関わらず、彼は小さくそう言い、ノートパソコンをたたんでかばんにしまい、席を立った。
「・・・あの・・・っ待ってください・・・っ」
私は勇気を振り絞り、彼を引きとめようと声をかけた。
彼は止まり、ゆっくり振り返った。
「・・・何・・・」
「あのっ・・・いないって・・・どういうことですか・・・?」
彼は少し黙り込んだが、暫くして口を開いた。
「・・・コロサレタ・・・」
え・・・?
ころ・・・された・・・?
「どういうこと・・・?」
私は彼に訊いた。
「・・・」
彼はそのまま、何も言わず立ち去った。

一体・・・藍原瀬奈には何があったの・・・?
私の頭の中にはずっと、疑問が残っていた。

記憶 -第3話-

こんにちは(いまはこんばんはの時間帯か!?)
柊雲です。

最近・・・眠い!眠すぎます!
明日は初めてアニメイトに行けるというのに・・・←※事実です※
この眠さ・・・どうにかしてくれぇーーっ!と神に言いたいです・・・。

それでは眠いので・・・寝るとするか(笑)
それでは!^^

記憶 -第3話-

「あ・・・あなたが・・・藍原・・・せ・・・瀬奈・・・?」 一人の少女が憧れていた小説家・藍原瀬奈の正体が感情の無い青年・・・。 それを知った彼女は・・・。 青春とミステリーと恋・・・。 ここに来たり。

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  • 青年向け
更新日
登録日
2012-05-04

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