虹色の騎士団

こちらの作品実はを言うと昔このサイトで投稿してた物ですが。
当時はとてつもなくおかしかったんです勉強してから来ました。(笑)

虹色の騎士団 第1話

虹色の騎士団
第1話〜過去〜

綺麗な空、ふわふわしてそうな雲、綺麗に揺れる木々...七つの月。嫌なんでだよ、なんで月が七つだよ。
まず昼間から突き出るっておかしいだろ...なぁゴッドアース!。


俺たち人間は地球破壊によりこのゴッドアースへと何者かに飛ばされた...。しかしこの世界は普通じゃない。
『メモリー』とかいうモンスターがうっじゃうっじゃいる。それに冒険者までいるし...ゲームの世界かよ!って感じだ。
街の雰囲気は完璧に日本よりではなく外国より、外人は日本語を喋れて日本人は外国語をしゃべれる。
まぁ要するに言語はなぜだかわかるって事だ、どこかのコンニャクを食べてなくともわかる。それが俺たち
色々とおかしいがまぁ、人類はゲームの世界に閉じ込められたって覚えてもらって構わない....。
俺は人類がゴッドアースに来てから約10000年も後に生まれた、そして今現在中学2年生、元気にやってるさ。
学校に関して親は昔より難しくなったよねぇとか言ってる。俺は学校が嫌いなため難しくなった事に関しては怒っている。
まぁ、この話はまたいつか遠い未来に置いておこう。

『ファントム学園』

くろん「はぁぁぁぁぁぁっくしょぉぉぉん!!!...すびばせぇん」

くしゃみで授業が一瞬止まった。俺スゲェ。

くらま「はいよっ、これ使え...なんだ馬鹿なのに風邪かぁ?」

くろん「いやいや、毎日屋上でお昼寝してるから風邪だよ、た、多分」

こうしていつもボーット椅子に座っているわけだが...おかしいんだ...なぜか聞いているだけで何もかも覚えていってしまう...。
この《句馬 くらま》は俺を馬鹿って言ってるが見た目で言ってるのだろう...なんて言ったって無意識にテストの順位など1位をとったりしてる...まぁ授業聞いているうちになぜだかわかった。
これは《新人類》と言う生まれてくる人類に稀についてくる能力を持つ人類の事。つまり俺は新人類。まぁ人類の進化版。
俺の場合記憶能力だ、他にもとんでもない力を持つ能力や速さが異常な能力とか様々な能力が存在する。
しかしこれはそんな珍しくもない、ただの特別な能力って感じで思われてる...だから特に意味はない。
それよりも何倍もの意味を持つのが武器だ。さっき言ったなメモリーがこの世界に存在すると。
そのメモリー討伐よう武器などがオモチャ感覚で売られてるわけだ、かっこいい武器があればそれを買うやつがいる。
もはやこの武器はゲームよりも多く売れている。まぁ俺は興味ないがな...くらまの場合最新武器を最近買ったらしい。

ブンブンブンブンッ!!!

くろん「馬鹿はどっちだ武器振り回すんじゃねぇよ」

くらま「見せびらかしてるんだよ」

クラスメイトA「す、すげぇ...強いやつはすげぇよ。」

そう、強いやつこそいい武器を持っている、どういう事かというとこの世は金ではなく力って事だ。
金が力、力が金。例えばだ、生まれたての赤ちゃんの力値が1だとする、1円だと何も買えないだろ?
そしてこのくらまの場合。力値はま2万くらいある。普通の人間でも100や500程度...そういう人は街でテレビに出たりしてる。
くらまみたいなすごい奴はメモリー討伐に励んでる。あぁすごいすごい。すごいと思ってるのはそこらの人だけだ。
俺がもう...なんかねぇ...はは...はぁ...。

キーンコーンカーンコーン...

『屋上』

シュゥゥン...

くろん「なんだしずく...」

しずく「なんでくろんは戦わないの?力値1億なのに。」

くろん「それ言わないでくれ...その単位のせいで俺は周りから痛い目で見られる。」

そう、俺はくらまを凄いと言ったが普通の人として凄いと言う意味でだ。俺の力値1億は人間のレベル...ではある。
実はを言うと人類史上もっとも高かった力値は、なんと1兆にも及んでいたらしい。そして人類の中でも珍しいのが億越え。
俺は珍しい人間って事だ、そのせいか学校では嫌われ者...正直俺は俺を嫌っている...友達関係すらうまくいかない。
そしてこのしずく(雫)は俺の武器だ。命を持つ武器、命を持っているのは雫だけではない、結構な数いる。
しかししずくは想像したもニナならなんでもなれる、いくらものすごい力でもだ、例えばこの星を消し飛ばしたい武器にでもなれる。もっとも最悪な武器だ...。
俺がそれを知ったのは俺が生まれて5年後。俺が5歳の時だ...

『9年前』

しずく「うぇぇぇぇん...うぇぇぇぇぇん...」

くろん「どうして泣いているの?」

俺は公園のブランコに座っているしずくに初めて声をかけた。しずくはドロドロに汚れた服できっと何日もここで座っていた。

しずく「私は...私、失敗作なんだって!うっ!ぐすっ!だからね、もらってくれる人もね、いないの!ぐすっ!」

くろん「ふーん、僕は強い武器が欲しい!お前みたいな弱そうな奴いらない!」

俺はそう言いしずくをいらないと言った。

くろん「けど、友達になってあげるよ!」

いらないと言ったものの、びしょびしょに濡れていたしずくをほっておけなかったため、一旦友達になり家に連れて遊んだりした
まぁ9年前から俺としずくは友達ってわけだ...
しずくと友達になってから5年。俺は小学五年生になった。しずくも俺と同い年でなぜか同じ学校に通っていた。
まぁしずくだけではなく命を持った武器も結構な数生徒にいた。気がする。

しずく「ぐすっ、うぅぅ...」

くろん「はぁ、お前なんで毎日泣いてるんだよぉ弱いなぁ」

しずく「だって...誰ももらってくれないもん。」

そう、学校でしずくだけが誰にも貰われていない武器だった...そのため周りの輩から嫌われたりしていた。
まぁそんなしずくを俺は守ったりもしていた時期もあった...しかし小学生にはよくある「お前しずくの彼氏か!?」「しずくちゃんってぇ、くろん君の事好きなのぉ?」とか言う馬鹿馬鹿しい言葉に俺たちは徐々に顔を合わせなくなっていった。
しかしそんななかしずくのいじめはとんでもない方向へと向かって行った事に俺は気づかなかった。
ある日の帰り。

男子生徒A「し!しずく!お、お前...悪い武器なんだってなぁ!殺してやる!」

くろん「ッ...こ、殺す?...な、なんで...」

俺はある男子生徒から怯えて逃げるしずくを見ていてずっと考えていた。
なぜ殺す?なぜ嫌う?...と...小学五年生にもなった俺はもちろんしずくがとんでもない武器だと知ってた。
しかし何よりも、そんなしずくをなんで殺す必要があるんだ、なんでそんなに嫌うんだ。とばかり思っていた。
それに小学校の男子生徒が包丁持ってしずくを刺そうとしているのにもかかわらず、先生も誰も止めなかった。
俺はそれに腹が立った。

くろん「おい!お前たち!なんで女の子1人仲間はずれにするんだよ!しずくでも血は通ってんだ!同じ生き物だ!」

ざわざわ...。

周りがざわめきだした、校内ではともかく、テレビ放送までされた...人間はこうもひどい生き物じゃないと聞いたんだが。
今考えてみれば人間は友達ごっこしてるお猿さんだ、助ける必要はない、ただ、同じ生き物、同じ人間をいじめるのには異論を感じる...。しずくもそうだが人間がいじめられるのは...おかしい。

そしてなんとかしずくを助け出した俺は家まで帰った。

『家』

しずく「...グスッ...」

くろん「しずく...俺の武器になれよ、そうすればお前も1人じゃないし嫌われないだろ?」

まぁ色々あったが色々省略して結果的に俺はしずくの主となりしずくは俺の武器になった...
まぁ中学になってもまだちょくちょくアホな奴らはいるけどな。

『現在 屋上』

それに俺が戦わないのは...こんな人類助けてもなんの得もない、と言うよりも助けても裏切られる。
と言う、くだらない考えをしているから戦わない、たとえ俺が戦いに出たとしてもしずくはきっと目立つ。
目だったらまたしずくの存在が広まってしまう...それはもう勘弁だ、ただでさいいけない存在なのに。
それにしずくの存在は学校では理事長しか知らない。くらまも他の誰も知らない。
万が一しずくがだれかに見られたときは生徒だ...と言えば良い...まぁ学校に通わない不登校児とみられるがな。
包丁みって追っかけられるよりはなん億倍もマシだ。
とにかく、俺は何かと人間を嫌ってる小悪魔さんって事だ。

キーンコーンカーンコーン。

『教室』

くらま「なぁくろん...お前の武器って...見た事ないんだけど。」

ざわざわ...。

くろん「あぁ俺ね...俺は平和主義だから武器持ち歩いてない...お前らみたいに武器マニアじゃあるまいし。」

ガタンっ!!!

くらま「おい...それは聞き捨てならねぇよ...撤回しろ。」

クラス中の奴らが俺を怒ったその目で見る...なにが聞き捨てならんだ、なにが撤回しろだ...。
失敗作殺そうとしてる奴らの事マニアって言ってなにが悪い...頭に血が上りすぎだ...本当にこれで戦えるのかよ。
だいたい戦闘ってもんは戦術、戦法を使う...頭使うだろう?それとも記憶能力がないとダメってか?
だったら良いよ、記憶能力がなくてもお前たちの記憶全部消して容量を増やしてやろうか?
とまぁ、俺はこんな感じで割と中身は黒い。くろんって名前もぴったりだ。しかしやはり外に出すわけにはいかん。

くろん「...悪い。」

くらま「分かればよろしい。」

こんな世界、潰れろ。

ドカァァァァァァァァァァァァァン...

くろん「え...いや今の嘘だから。」

くらま「あぁ!?なんだとぉ!?」

くろん「あぁいやそっちじゃないって!つか...なんだ...あれ。」

俺たちがいる学校からほど離れた場所に危険度レベルマックス級のメモリーが湧いた。まぁ簡単に言ってるがやばい。
...魔人...魔人ゲネポス...なんで...こんな奴が、こんな時に、こんな場所で湧くんだよ...おかしい。
魔人ゲネポス、人類がこのゴッドアースのくるなん万年も前に現れた絶望メモリー...きっと火星なんて軽く潰せる。
しかし火星や月は脆い。この世界、いや、この星は壊れるっちゃー壊れるが言葉に表せないくらい頑丈。
専用の道具でないと簡単には壊れないから良いとして。それとは別に建物は火星なんかよりも脆いわけだ。
だ、だから...その、この辺り多分吹っ飛ぶ。しかしゲネポスがとんでもない攻撃を出さない限り簡単には壊れない。逃げるなら今しかない。

くろん「おい、くらま、お前どうするんだ?」

くらま「っへ、行くに決まってんだろ!」

クラスメイトB「し!死ぬなよ!みんな地下に避難するぞ!...さっさとくろんも来いよ!」

くろん「...あぁ...」

『外』

くらま「行くぞてめぇら!」

ここらの武器使いの首背負ってる俺だ、こんな魔人に負けはしない...ただ、嫌な予感だけはする...

ゲネポス「死ね、人間、ここは俺たちメモリーの星なんだよ。」

流星群!!!
ドカァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

くらま「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

『校内』

やっぱり俺たち殺しに来たかよ、でもなんでこの街からだ?人類のいる街はここだけではない。北にも南にもある。
東西南北...ここは西の街だ...だとしたら電車で北へ向かう方が良いと思う、近いのが良いってわけじゃい。
近ければ近いほど敵は早く来る...くそ、ここにきて初めて戦うかもしれない...俺の生まれた街を燃やしやがって...修復に何年かかると思ってんだよ...魔人め...

くろん「行くぞしずく。」

しずく「...うん、いいの?」

くろん「あぁ...今戦わないとここら辺の人間全員死ぬよ」

しずくの正式名は《雫-SG960》そして能力は変換...戦わないで俺はゲームばかりしてきた、それの勉強も...。
俺の想像力はそこらの甘ったるい厨二病たちとは一味違うぜ。

換装:黒き龍 バハムートの剣!!!

一応保険に仮面でもしておくか...俺の正体ばれたらまずいしなぁ...。

しずく「なんで仮面?」

くろん「なんでもいいだろ...」

のちにこの事件は全街にテレビ放送で流される事になる。

『外』

っち、家まで燃えてやがる、まぁ家族なんてとっくにメモリーに殺されてるけどさぁ、なくす奴なんていねぇ。
それに実は俺...

ゲネポス「あぁ?なんだお前...」

くろん「はぁ...戦わない臆病な西の王子ですけど?」

黒き逆鱗の刃!!!
ズバンッ...

ゲネポス「っぐ...に、人間がこんな力持ってるなんて聞いてないぞ!」

そりゃぁ聞くわけないもんなぁ何百年も前に1兆越えの力値持つ奴死んだんだから...一応人類二番めなんだよ俺は。
人類二番めだからこそ俺は戦いたくない、さっさと俺を越す奴が次々と出てきて欲しいくらいだよ。
それに俺の親父は死んだ、親父はこの西の街の王だったんだけど、とっくの昔に死んだ、俺は若いから王の仕事は他に回してるけど...自称王であり王子である。それが俺。
つまりだ、俺は最強王子って事、そろそろわかってきただろう?俺がなぜ学校で嫌われてるのか、この街の発展もなんもしないし武器の開発者にカネも渡さない。
つまり俺は人類の進化を止めてしまってるってことさ。
まぁ俺には関係ない話だから耳も傾けないけど。

くらま「誰だ...あいつ。」

くろん「眠れ、ゲネポス」

ズバッ!!!!

ゲネポス「...っち、もっと念密に調べるんだった...くそが。」

パリン...

メモリーってデータなんだよなぁ...メモリーが近くに起きると起こる現象は結構ある。
その一つはケータイに画面が消えたり動かなくなったりでバグが起きたらケータイの不具合かメモリーが近くにいるから。
まぁ今回はド派手に出てきたっぽいけど...どちらにしろ迷惑なんだよ、壁内に来られると...壊れた壁にバリア張ってるっぽいな。
ここらも燃えてる、西の街の修復にはきっと何年もするだろうし地下の電車で多分北の街に向かうと思う。
北の街か...一番発展してる場所。つっても俺には関係ないか...いざとなればなんの武器でも買えるし。
それにしずくを越す武器なんて探すだけ無駄だ。だから武器なんて興味ない。

ゲネポス襲来から一週間、俺たちは北の街に辿り着いた。
つか遠すぎだ、聞いたことないぞ次に街まで一週間って。
まぁ電車だからなぁ、ワープ装置とか壊れちゃったし地上を瞬間車で走ったらメモリーにひと蹴りされておしまいだ。
しょうがないか。

『北の街 城』

くろん「はぁ...いくら王子だからってここに来ることないだろう。」

ゴーシュ「お疲れのようだな西の王子、黒野くろん君」

くろん「ったりめぇだろゴーシュシュタイン、俺は忙しかったんだよ。」

ゴーシュシュタイン、相変わらずいちいち呼びずらい名前だなぁ...まぁ両親日本人とアメリカ人のハーフだしな。
まぁゴーシュの親は死に今はゴーシュの方が親をしてるらしいけどなぁ...ゴーシュは1兆越えの力値をもつ《ジン》の友達の《バン》の血が通っているらしい...先祖がバン...すげぇ。
まぁそんなゴーシュと俺は結構仲が良くてたまにあって手合わせをしている...俺は片腕の一振りでこいつに勝てるけど。
ゴーシュは強くなりたいらしいけど...ゴーシュの力値は50程度だしメモリー討伐隊にもなれないだろう。芸能人だけど。
しかしゴーシュの娘は結構な力値を持っているらしく期待している。それよりもその妹の兄貴さんが俺に並ぶらしい。
俺と同じくらいに力値ねぇ...だったらきっと俺より強いな...なんたって力値は力の値だ、そう、力の強さ。
つまり運動神経とか身体能力とかがものすごい高ければ力値1でも0.1秒に1万かい相手に攻撃すれば勝てる。
そんな感じでこの世の全てが力ってわけじゃない。

ゴーシュ「ところでくろん君...私の娘を御損じかね?」

くろん「興味ない、つってもゴーシュの娘ってすっげぇ美人でゴーシュでさえ会えるのはたまーにだろ?」

ゴーシュ「あぁ、娘は確かに可愛い」

自分で悲しそうな顔していうなよこの親父。

ゴーシュ「しかしメモリー討伐依頼やモデルの仕事が多すぎるため全然会えない。」

まぁあったことないけど噂では綺麗で強いとか、モデルの仕事とかいっぱいやってるとか、討伐隊のリーダーもやってるとか。
いい噂しか聞いない、ゴーシュにではなく超美人なお母さんに...というか家族の中で唯一ゴーシュだけが落ちこぼれみたいな?
まずゴーシュの妻であるマリアさんは超絶綺麗だろ?娘の...えっと...なんていうか忘れたけど娘は綺麗で強い。
それにそのい娘の兄貴が俺に及ぶほどの力を持つ...あぁだけど確か行方が分からなかったって聞いたなぁ。
それに比べてゴーシュシュタイン様は弱くておじさんでおとなしくて街のイベントも悲しいくらいつまらないのしかできない。
ゴーシュシュタイン...お前みたいなやつを落ちこぼれジジィって言うんだよ!

ゴーシュ「しかし控え室で娘が待っている、あってはくれないかね?」

くろん「あぁ、まぁ、良いよ...じゃぁ体に気をつけろよぉ〜じいさぁん」

ゴーシュ「まだ20なんだけどねぇ。」

え。

END

虹色の騎士団 第2話

虹色の騎士団
第2話〜雷龍の主〜

控え室でお嬢様が待っている...普段ならこんな待ってる時間があれば撮影やらテレビやらに使うのにな...有名人はすごいな。
こんな世界でそんなにのんびりできるなんてなぁ...正直頭がさがるぜ...いきなりだが俺はゴーシュの息子とは仲が良い...。
仲が良いと言っても小学生低学年の頃からの付き合いだ...俺、ゴーシュ、しずく、その他でよく遊んでいた....。
ゴーシュの野郎が王様だからなのか2人に遊んではいけないと言ったらしい、それから俺たちは顔を合わせていない。
息子さんとはともかく遊んでいた奴らみんなの顔を見なくなってしまった...そのせいだかどんどん時が流れるとともに。
俺は娘と息子さん両方の名前まで忘れてしまった...まぁ無理もない、約6年会ってないんだ...けど...何してるかな。
みんな中学入って別々の道歩んでいってるし、娘さんなんかモデルになっちまったじゃねぇか...それに比べて俺は。
何もできねぇや。

『控え室』

コンコンッ...
ガチャン...

くろん「...」

ララ「ど、どぉも...え、えっと、ララと申します。覚えてます?」

何だこの背の低い女の子は...あぁ嫌でも145cmはある...な、なんだコイツ、こんなに可愛かったらすぐ思い出すのに...
全くわからない...誰だよってくらいだ...でも、一つだけわかるのは瞳の色...蒼...この蒼く輝く瞳は普通じゃない。
この瞳はアクアと言う種族の独特な目...それだけはわかるの...ララのお母さんがアクア族なんだ...しかしアクア族はしずくと同様に嫌われている...それも世間からだ..。
これでよくもモデルになれたもんだなぁ...けどなんで俺がこいつに会わなければならないったらのだろうか...まぁいい。

くろん「とりあえず俺は会えと言われただけなので...失礼いたします。」

俺はそっとドアノブに手を乗せた。

ララ「あ、あのっ!えっと...父からのお願いで...その...ダークドラゴンを倒しに行って欲しいとのことで。」

くろん「断りますさようなら。」

ガチャン!!!

『公園』

しずく「なにあの態度」

くろん「しょうがないだろぉダークドラゴン1人じゃ無理ゲーだ」

ダークドラゴン...別名黒龍...伝説龍の一体だ...そんな大物を俺がどうやって1人で倒すっていうんだよ...全くあのじいさ...。
そー言やぁあいつ20って言ってたよなぁ...え?じゃぁどうやって子供産んだの?それおかしくない?
だって中二の女の子って14歳で20-14=6歳でお前やった...嫌でももっと別の方法があるはず...あぁあれか...嘘か。
嘘だよなぁおぃ、あのジジィ歳いってるからって嘘つくことねぇだろ!だいたい20って盛りすぎだ馬鹿野郎!
あぁもう焦った俺がバカだった。

ドカッ!!!
バリンッ!!!

???「す、すいません...今すぐ代わりの瓶コーラをお持ちしますので。」

メイド...か。

エア・アッパー。
ドカァァァァァン...

???「げほっげほっ!お許しくださいヒカル様」

ヒカル「僕の瓶コーラ...落としてんじゃねぇよ!」

エア・ライトッ!!!
ドカァァァァァン...

どこの国の王子ダァありゃ...いや、顔も名前も聞いたことないし見たこともない...なんだヒカルって...。
ヒカル...《神童ヒカル》か...なるほどなるほど...あの《神童勝》の息子さんってかぁ...ははは...ヤバイ。
あのメイド下手したら死ぬぞ。
神童家は簡単に言えばゴッドアースの中心と言っても過言ではないんだ...中心と言っても神童家がいないと生きていけない。
なんたって武器製作会社だからだ。つまり超大金持ち、いや、超が3つ付くほどの大金持ちなんだよ。
しかも犯罪を犯しても罰金で逃れる...それかあのヒカルが捕まったとしても親の勝がその警察署を潰す...。
つまりあのヒカルは犯罪し放題...人間殺す放題...あいつらに手を出したらかなりまずい...よりによって武器製作会社。
しずくがここにいるってんだ...どうする、俺。

ヒカル「おぃお前ら!見てろ、このメイドが死ぬざまを!!」

エア・スラッシュ!!!
ズバッ...

???「ッ!?」

くろん「き、気はすみましたかぁ?坊ちゃん...」

ヒカル「なんだお前...部外者は引っ込んでなぁ...パパに潰されるぞ?」

くろん「...このメイド首なんだろ?...だったら俺がもらう、じゃぁな。.......こいメイド。」

タ...タ...タ...タ...。

ヒカル「っへ...パパに連絡して殺してやる。」

『河川敷』

くそ、傷が思った以上に深い...まさかあのヒカルって奴の力値万超えじゃねぇ?ははっ、危ない危ない。

???「あの、さっきは命を助けていただき有難うございます」

くろん「お前、なんでヒカルと関わってんだよ...どういう奴かわかってんんだろ...」

神童家は俺の黒野家と一度戦争したことあって黒野家は親父と母さんだけ逃げて他ほとんど行方不明か死んだって感じだ。
俺は連れてってもらってないから状況をよく説明で気ないけどよぉ...神童怪我無傷ってことだけは確かだ...。
とにかく俺が言いたいのは本当にあいつらはヤバイってことだけであって他は何もわからなくてもいいんだ。
特にこのメイドと俺は命狙われてるかもしれない...だ、だから下手に動きはできない...助けが来ない...どうする?
そりゃまぁ1人くらいだったら相手できるけど戦闘機で突っ込んでくるような相手には勝てん...。
助けてくれそうなところっつったら...多分だけどゴーシュ...そんでもってあと1人は...リーシャだ....つってもなぁ...。
リーシャは軍のトップに値する...簡単には会えない...いくら友人だとはいえ侵入したら処刑レベルだ。
でも、戦力のないゴーシュよりはなん億倍もマシっちゃましだ!

《海岸》

くろん「...」

クレア「あ、あの...申し遅れました、私スカーレット・クレアと申します。」

くろん「あぁ悪い...俺もだな黒野くろん、元西の王子だ...つっても西の街潰れたけど。」

クレア「そ、それは...なんか...すいません。」

とりあえずあれが本部っぽいな...噂どうりのどでけぇ城だなぁ...石レンガの壁か...軽く人殴りで壊れる。
まぁその前に砂浜で訓練してる兵に気がつかれたら言い訳しようにも言い訳できないからなぁ...。
それにリーシャの野郎の過去サーチ能力は厄介っってもんじゃねぇぞ...一度目を合わせたらおしまいだ。
まずは城の地図を手に入れて記憶して一直線に幹部への道を辿るしか方法はなさそうだ。

クレア「どうするおつもりですか?」

くろん「お前をリーシャのところに預ける。」

クレア「えぇ!?リーシャ・ローゼ様の所に!?」

ろ、ローゼ?ったく北の街には外人しかいないのかよ...リーシャの名前からして外人だとは思ったけど...。
ゴーシュといいララといいクレアといいリーシャといい...みんなよくわからない名前じゃねぇかよ...。
ヒカルは論外だがな...さぁてと...行くかね。

くろん「耳塞げ、行くぞしずく」

しずく「うん!」

クレア「は、はい!」

換装:リトルフルート!!!
ひゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅう!!!

クレア「す、凄い...演奏...?」

演奏じゃねぇ...耳塞げっつたけどこれは体に触れた振動により体内に響かせるリトルフルートの技だ。まぁ俺の想像だけど。
これは下手したら体内の構造がごちゃごちゃになったり何かが破裂したりするから危険の極みだ...。
しかし俺の想像はこれだけじゃない、これの対処法は耳をふさぐこと...多分だけどみんなもふさぐ。
塞いでくれれば死人を出さずに行ける...死人出したらリーシャの野郎ブチ切れだぁ...ふぅ怖い怖い。

兵隊1「探せ!この敷地に足を踏み入れたやつをリーシャ様の元へ!」

くろん「おとなしく見つかるぞ。」

クレア「は、はい!」

タッタッタッタッタッタッタッタ!!!

兵隊2「ははぁ...見つけたゾォ...」

こうして俺たちはリーシャの元へ送られた。

『本部 幹部室』

いやぁ何はともあれ成功だ、ここにヒカルが来たらとんでもない戦争が起きかねない。早くずらかりたいが。
今俺は捕まってるんだ、逃げられはしない、それも大量の兵隊の前でリーシャの前で...くそが。
早くしないとこのままみんな肉の破片残らず吹っ飛んじまうよ。

リーシャ「おいくろん...何の真似だ。」

くろん「頼む、クレアをかくまってくれ、しばらくでいい...ヒカルが来るんだ!」

その一言にリーシャは少し手間取った...無理もねぇだろうなぁ...くリーシャより格上だった黒野家が負けたんだ。
今更だが一応言っておこう。ゴーシュの武器はただの金の銃、ララはプラズマのムチ...リーシャは手持ち大砲。
どれもクズすぎる、言っちゃ悪いけど...それにヒカルの持つ武器はしずく同様命を持つ武器...エア・ドラゴン。
まぁ龍に変化できる、あと光の刀...それに比べればリーシャが有利だが...ヒカルは文字どうり光の速さで動く。
もうとりあえずチートなんだよ、あいつは。

リーシャ「おい!今すぐに海へ出ろ!ヒカルから逃げるぞ!」

くろん「よしっ!ありがとう!あとは俺を離してくれ!」

リーシャ「バカ言うな!そしたらお前が死ぬだろう!」

くろん「俺は足止めするからお前はここから正反対の場所へ行け!」

バキンッ!!!

クレア「む、無理あり手錠を!?」

グズグズしてらんねぇ、海はどうも選択肢がおかしいと思うけどリーシャは腕のあるやつだ任せるとしようか。
...親父といいヒカルといい...人殺しが好きなんだよなぁ...俺の親父はなんかの能力で相手をこっ端微塵にしてたし。
まぁ親父は俺を産んですぐに家出たらしいけどな、詳しいことはわからないままだ、もちろん母親もわからない。
とりあえずどいつもこいつも自己中ってことだ!

『浜辺』

ヒカル「あれは...リーシャ?なぜ海へ出た?...まさかあの見ず知らずの王子が!?っふ...」

くろん「見ず知らずの王子って...悲しいなぁ...俺、お前に一族殺されたんだけど?」

ヒカル「殺した一族のことなんて僕は覚えているわけがないだろう?」

こいつ...ウザい、いくら何でも腹が立つ...確かに俺の一族はクソくらいだ、けど...一応人間だし、殺して欲しくはなかった。

しずく「おばさん達はなにもしてなかったじゃん!馬鹿!」

ヒカル「おやおや、可愛いお嬢さん...僕と一緒に来ないかい?毎日楽しいよ?」

いちいち人の大切な物とか大切な人とか軽い気持ちでブチ壊しやがって...俺がそれを黙って許すとでも思うか?
まぁ他人のことなんか腐ってるって思ってきたけど...まだこれが人間だってことは認めてたんだよなぁ...。
人間が殺されてダメってる輩は腐った奴らだ...俺は他人なんてどうでもいい...けど俺は腐ってなんかない。俺は呆れてるんだよ。
どこを見ても笑っている人間る、けどまだ影で影口叩くやつとか馬鹿なやつ達はいる...けどそれは許せるんだよ。
俺を捨てていった両親とか人殺しまくるどっかの貴族とかとは違うからなぁ!!!殺し返してやるよ!
14年ほど前の黒野家と神童家の戦争で生き残った俺を倒してみろよ...決着つけるぞ。14年間の戦いの決着を!!!

換装:龍の鱗...!!!

体全身に龍の鱗を貼り防御力を莫大にあげ、さらに体内にまで龍の血を流してる...黒華龍の血を...。
俺の親父は人殺しなんかじゃないよな...変なこと言っちまった...しょうがなかったんだ...人を殺すことは...。

黒竜巻!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ....

くろん「お前はここで殺すっ!」

ヒカル「笑わせないでほしい...君がこの僕に勝てると思っているのか!?おふざけもそこまでだ!雷竜!」

雷竜の大剣!!!
俊速バーストッ!!!
スパンッ!!!.........

くろん「た、台風が...き、切れた....い、意味がわからん!」

黒華龍の轟!!!
ドカァァァァァン!!!

ヒカル「っく...さすがに無傷ではいられないか...その眼ではね。生き残りふぜいが...どうして開眼を。」

くろん「...生き残りふぜい?ざけんな...俺は新たな黒野家だ」

黒華龍の轟!!!
ドカァァァァァン!!!

ヒカル「何が新たな黒野家だよ...黒野家はお前1人じゃないか...他に誰がいる?家族はどこ?ははは!」

くそ、いちいちガキ臭いなぁ...いい口してるじゃねぇか...その口は勝手に痛いこと言ってくるってか?はは...。
汗だくじゃねぇか...言葉と表情が噛み合ってないわぁ...どうなってんだか、俺も今日は一段と殺る気がみなぎるぜ。

???「そこまでだ...ザコくろんと馬鹿ヒカル...」

その言葉と声は俺たちの戦闘を止めた...まぁ戦闘とは言ってもヒカルはなんか弱くなったっぽいけど...なにやってんだ。
まぁずっと調子乗って修行の一つもしないんじゃぁ力をどんどん失うだけだろ...まぁ俺も人のこと言えないけど。
俺の場合記憶能力のおかげだなぁ...相手の動き、技、武器、相手が起こした事件、相手の力値、すべて記憶できるが。
それだけじゃないさ...使い方を変えればと言うよりもよく考えてみれば...力のつき方など自分の力を記憶できる。
そのため俺自身も俺の筋肉本体もその力を失うことはないということだ...つまり力は上ばかり行く、下にはいかない。
記憶能力なめるなよ?

???「ヒカル...お前は何故勝てない相手にかかった」

ヒカル「いや、僕は本来コイツより強いはず...しかし...」

???「くろんにはくろんの武器、そして記憶能力、そして...魔眼の力があるからな...」

俺の魔眼...確かに俺の眼は魔眼だ、間違っていない...けどおかしい、開眼もしてないのに...。なんでわかった?。
俺が自分の眼をマガンだと打ち明けた奴はララとその兄だけのはずだ...ま、まさか...まさかこいつ...ララの...兄貴?
んなばかな...なんでこんな所にいるんだよ、行方不明なんだろ?だ、だ、だったらなんで今ここに...。
何故だか俺は汗だく...それに何故だか体が思うように動かない...震えが止まらない...くそ、なにやってんだ。

???「くろん、お前は何故変わってしまった...昔は俺は騎士になるとかいったではないか...」

くろん「ッ!?おいお前!ララの兄貴か?なぁ!」

???「ララ?誰だそれは...ヒカル、行くぞ。」

そう言い2人は消えた...。
その後俺はなんとかリーシャに連絡しとりあえず大丈夫だと言い戻ってきてもらった...。
けど謎は深くなったばかりだ...よくわからないけど...
とりあえず...調べ物ができたな。

『軍艦 内部』

くろん「...」

クレア「...そ、そう落ち込まなくていいと思いますよ!え、えっと...ヒカル様もきっと...」

リーシャ「いや、ヒカルは根に持つタイプだ、多分簡単には許さないだろう。」

クレア「...長い間メイドをしていながら...」

くろん「まぁいい...とりあえずおれ、虹色の騎士団について調べるわ。」

END

虹色の騎士団

虹色の騎士団

戦わないと決めたけど戦わないといけないんだ。

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • アクション
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-02-10

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  1. 虹色の騎士団 第1話
  2. 虹色の騎士団 第2話