かれはそれをマルとよぶ

ふじひろいち

かれはそれをマルとよぶ
わたしはそれをサンカクという
わたしのともだちはそれをシカクという
そしてほとんどのひとはどうでもよいといっている

ひとつの実体で
意味はいろいろ

こちらにむかってくるやつ
あちらにとおざかるやつ
上から落ちてくるやつ
下から上がってくるやつ
動きもいろいろ

ものは一つ
みるものによって
みえるものがちがう

かれはよろこび
ともだちはおこり
わたしは憤慨する

みるものによって
気持もちがう

変幻自在
一つのもの

かれはそれをマルとよぶ

かれはそれをマルとよぶ

ひとによってみえかたはちがいます。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-02-09

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