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横顔がきれいだったから
君のために雪が降ればいいと思った

その赤い髪の上に白い雪を積もらせて
そうして僕を待っていてくれたら
なんにも怖いものなんてなかった

孤独はいつも空回りで
お風呂の中でだけ解き放たれる

優しい人だと知っているのに
どうしてこんなに傷つけてしまうんだろうね

君なんかいないはじめからどこにも
おときばなしのような人だから

どうしてこんなに傷ついてしまうんだろうね

雪の気配を消して
空が明るくなっていく



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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-02-07

Copyrighted
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