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明日についての詩を書いてと君が言った
ふゆだった
明日は天気が大荒れで
ゆきが降るらしい

よくあるどこかの出来事だった

君がいまその銃声に震え上がって
剥いていた果物を落としてしまっても
世界は変わらない

明日はゆきがふるらしい
嘘か本当かは今日にならないと
わからない

君がいま愛する人の体温を惜しみながら
目を閉じてなにもわからなくなったとしても
世界は、やっぱりなにも変わらない

空だけが色を変えていく
どうやったら青から灰色になるんだろう
わたしはその絵の具の作り方を知らなかった

明日ゆきがふるらしい
ふゆだった
明日についての詩を書いてと
君が今日わたしに言った


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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-02-07

Copyrighted
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