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誰かのためのことばじゃないから
焦らなくても腐ったりしない

大事にしてるわけでもないのに
ずっと取っておくのはだからかもしれないね

消えていくためだけに生まれた無数の海を
君は見ることもないまま死んでいく

何もかもなくしても永遠に思い出されるのが
あの百貨店の古びたレストラン街であるように
僕のすべてを君が作ったんだということ

僕でさえもいつか忘れることを
たったひとつの細胞が覚えている
笑わないで聞いて僕は
君のたった一本の髪の毛になりたかった


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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-02-07

Copyrighted
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